「オレはキムラっていうんだ。これでも既に3年生なんだぜ。ちなみ周りからはキムってよばれてる。仲良くしてくれよ!」
「先輩、見えないっすよ!」
などとまるで高校生のような会話を繰り広げている男子達。キムラ先輩は相変わらずわたしの肩を抱いたままです。
「キミの名前、教えてくれるかな」
そう言う先輩。
「中峰聖菜っていいます」
「セイナちゃんかー。名前もすごい可愛いね。これから行くのはオレらの御用達のちょっと高めの居酒屋だからさ、楽しみにしててよ。そこらの新歓じゃぁ、駅前の安い飲み屋が普通だろ、これから行くところは全然ちげーからな」
「あ、あの先輩達って何のサークルなんですか」
うまく会話の流れについていけずになんとかそうきく。
「あ、オレら?テニスサークルだよ」
ゲー研の先輩方にテニサーは危険だから近寄らないほうがいいとアドバイスされていたことを思い出します。
「あー、セイナちゃん。なんか悪いこと考えたでしょ。オレらの人気に嫉妬して他のサークルでオレらの悪口が流れてるっぽいんだよね。そんなの気にしないでよ。オレら、ちょー紳士な集まりだから」
「そっすよ。オレら以上に紳士なサークルなんてウチの大学にないっすよ。あ、オレ経営学部2年のリョータって言うんだ。セイナちゃんよろしくね」
そうさっきわたしの隣に立った筋肉質な男の人が言います。
「ほら、うちのサークルはイケメンが多いから女の子が集中しちゃう傾向があるんだよね。だから他のサークルが女子を確保しようとして悪い噂を流すんすよ。つっても今日みたいに女子が全然都合つかないときもあるっすから言うほどでもないんすけどね」
「ウチのサークルの読モ率高すぎっからな」
「それ先輩が言うんすか?」
「バカヤロー、オレは読モじゃなくて普通にモデルとして働いてるわ」
「先輩ってモデルなんですか?」
「まっ、ただのバイトだけどね」
道理でカッコイイと思ってしまう。普通に喋っているだけでも爽やかな先輩の顔立ちは魅力的で肩にかけられた手もいやらしい感じは全然なくて普通にエスコートしてくれている感じがする。
タクシーが停まったさきはちょっとおしゃれを意識した隠れ家的なバーだった。
「キム、おっそいよ~」
そうお店の中に入ると声をかけられた。センパイっぽい女の人でびっくりするぐらい美人。ちょっと露出多めの服をきているけど、スタイルが良すぎて全然それが嫌味になっていない。おもわずため息が漏れるくらいきれいなセンパイだった。
「キム、この娘は?」
「あー、こっちに来る途中で拾った子猫ちゃんさ。新入生のセイナちゃんだぜ」
「ふふ、今晩のおかずね。
はじめましてー。あーしは経営学科三年のユウコって言います。仲良くしてくれると嬉しいな」
そう言ってユウコ先輩がわたしの肩を掴んで抱き寄せます。さっきからこの人達ボディタッチ多すぎてわたしは緊張してほとんど喋れません。
「うわー、セイナちゃんスタイルいいねー。オッパイマジデカだー」
そういってユウコ先輩がムニムニ男の先輩たちの前でわたしの胸を揉みしだきます。
「んん…先輩、やっやめてください」
「いいじゃんいいじゃん、減るもんじゃないし。女子同士だし―」
そういってユウコ先輩がセクハラしながらわたしを席に引っ張っていきます。どうやら今日のこの店は先輩たちが貸し切っているみたいです。
そして結構高そうな料理がコースで出てきて、みんなはしゃぎながら食べていきます。男子のノリがよくて、どんどん話が進んでいく。そして時々ついていけないわたしに対する配慮も忘れません。それにユウコ先輩もセクハラは多いけどいつもわたしから会話を引き出してくれて、気がつくとわたしはその空間をとても気持ちよく感じてしまっていました。
そして、途中でキムラ先輩がわたしのグラスにお酒を注ぎ始めます。はじめは拒否しようとしたのですが、今日ここに誘われたときみたいに気がつくと飲む流れになってしまいました。しかも途中から女子の先輩たちが合流してきて、やっぱり皆さんわたしのことを口々に褒めるんですから余計にネガティブなことを言いづらい感じになってしまいます。
結局途中からわたしは注がれるがままにワインを飲んでしまいました。
「セイナちゃん、楽しい?」
そろそろ夜も更けてきたときに、そうキムラ先輩がわたしに聞きました。
「はぃっ!たのしーです!」
お酒が入ってテンションが上ったわたしはその場のノリでそう答えます。
「オレらもセイナちゃんと飲めて超楽しーぜ。セイナちゃんテニサーに入らない?」
そう言いながら肩を抱いていたキムラ先輩の腕がおりてきてわたしの胸を触り始めます。でも、わたしは酔っぱらっていい気分で、なんだかそれもどうでもよく感じてしまっていたんです。それにさっきまでユウコ先輩がワシャワシャもんでいたのでもう別に気にならなくなってたのかもしれません。
「はい、入りますぅ!」
聞かれるがままに答えてしまうわたし。なんだかポカポカして気持ちい感じです。
「あー、こんなに酔ってたら入部届け書けねーな。よっし、代わりに動画で記録しよっか」
「もー、しんじてくだしゃいよぉ。はいるったらはいるんですぅ」
「ああ、信じてるぜ。ほらこっち向いて。学生記番号、フルネーム、それからスリーサイズを言って、テニサーに入りますって言ってよ」
リョウタ先輩がスマホのカメラをこっちに向けていいます。いつの間にか人数が増えていて10人近い男女がみんなこっちを見ています。ふらふらで気持ちいいのに任せてわたしはケイタ先輩に胸を揉まれながらテンションに任せて言う。
「が、がくしぇきばんごうS18765、なかみねぇ、しぇいなでーす。すりーさいずはぁ、上からなちじゅーに、ろくじゅー、はちじゅーさんでーす。テニサー入部希望でーす。みんなーよろしくねー」
「オッケーこれで証拠画像ゲット。セイナちゃんちょっと酔い過ぎてっからそろそろ帰ろっか」
そうキムラ先輩が言います。
「ええ~。わたしはまだだいじょーぶですよ~、いえーい!」
楽しい雰囲気に流されてふだんのわたしならありえないくらいテンションが変に高くなって、そう言うわたしのことを抱きしめてキムラ先輩が爽やかな顔でわたしを見つめていいます。
「オレが送っていくからさ。許してよ」
「もー、しぇんぱいが送ってくれるんだったらしかたないですね―」
イケメンの先輩に抱えられながらわたしはタクシーに連れて行かれます。
移動中いつの間にか寝てしまっていたようで気がつくとわたしは知らないベッドの上にいました。先輩達と目が合います。みんなニヤニヤわたしを見下ろしています。
「大丈夫?酔が覚めた」
ケイタ先輩がそう聞きます。
「はい、えっと…大丈夫です」
なんだかぼやっとした頭でそう答えます。
次の瞬間下半身で感じたことのない感覚が起こります。
「ヒャァンっ」
思わず声が出てしまいます。
「セイナちゃんのこっちももう大丈夫だよー」
そういったのはユウコ先輩でした。思わず意識がはっきりして自分の姿を見てわたしは衝撃を受けます。なんとわたしは服を脱がされてテニサーの男の人達に見下されていたのです。しかもユウコ先輩がゆっくりとわたしの恥ずかしい場所を舐めていて、そのたびに穏やかな快感が下半身から登ってくるのです。
「えっ…」
思わず絶句したわたしに向かってキムラ先輩が言います。
「あー、気づいちゃったか。セイナちゃんって鈍い方でしょ。まっオレらはそっちのほうがいいけどね」
頭の中がパニックで何を言えばいいかもわかりません。おもわず逃げようとします。
「こらっ、どこに行くのぉ?それにセイナちゃんのここは鈍くないよ。ってか超敏感だしぃ」
そういってクチュクチュと音を立ててユウコ先輩がわたしのお豆をクリクリと舌先で潰します。
「ヒャァンっ!」
思わず声が出てしまいます。
「や、やめてくださいぃ」
逃げようとしてもユウコ先輩がわたしの足を掴んでいて逃げられません。
「いい感じだし、はじめっか。『テニサー新歓合宿5人目。田舎から出てきた上京女子中峰聖菜ちゃん編』あ。カメラ目線よろしく。ピースとかしてくれよ」
リョータ先輩がカメラを持ってわたしの前に来ます。
「やめてください!撮らないでください!」
必死でわたしは叫びました。
「セイナちゃんちょっとノリ悪くね?ほら、せっかくオレの部屋で二次会宅飲み、ってかパコ飲みなんだからのみなよ!よくなるまでこれでも咥えててよ」
叫んでいたわたしの口に布が押し込まれます。そしてキムラ先輩の大きな手がわたしの両手首を捉えます。
手を掴まれてユウコ先輩に足を掴まれているわたしは抵抗できません。
「セイナちゃんのノリが良くなるように誰かウォッカ取ってよ」
キムラ先輩がそう言います。
わたしの口に押し込まれた布にキムラ先輩が強いお酒を垂らしていきます。呑みたくないのに布のせいで口が閉じられませんし、お酒はどんどん布にしみていきます。辛いお酒の味が舌いっぱいに広がってしまいます。
「おっけーおっけー。じゃぁセイナ、暴れていいぜ。オマエが暴れれば暴れるほど酒が回ってっていい感じになるからな。
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