あけましておめでとうございます。
怒涛の年末を超えて、色々ボケーっと考えていたら三ヶ日ももう終わりになってしまいました。考えはまとまらないままですが、考えをまとめること自体を2023年の大目標として今年は全体的にゆっくり、立ち止まって目標を考える年にしたいと思っています。

→ブログで細々とした思ったことを書いていくことにします。できれば月一ぐらいで思ったことを振り返りたいです。
2015年に同人活動を開始してから七年以上経ちました。その間、生活の変化がたくさんあり、毎年あっぷあっぷしているような状況でした。この七年間の間に海外の大学の修士を取り、三カ国で暮らし、四つの会社で働き、六回引っ越し、一〇人以上の絵師さんと協働し、一五ヶ国以上を旅行し、二〇本以上の作品を作らせていただきました。
もともとズタボロだった自尊感情を回復させることが創作の第一にあって、第二に生活の足しにしたいという思いがありました。正直に言えば、私はかなりきつい性嫌悪があり、エロ創作をする自分自身をずっと軽蔑しています。でも、だからこそエロに関してはある意味でブレないでこれたのだとも思います。同人を振り返ってみた時に、常に同人活動に関して言えば透徹して自己否定による悪の肯定によって貫かれていることに気が付きました。
それは例えばNTRやMCがヒロインと主人公の主体的な意思と自己決定を否定するところから始まり、
常に自分自身のナイーブな部分を分析し、それを踏みつけにし続けるようなプロットを作り続け、
経済活動への軽蔑の反転として徹底的に芸術性や道徳性を否定して実用的なマスプロダクトを作ろうとしてきました。
しかし、それがどこかでかけちがってしまった気がするのです。
いろんな創作者さんと繋がって、いろいろな企画を主催したり、多国籍のオタクの交流を促進したり、そういう表向きの自分がいつの間にか同人に入り込んでしまい、一貫したポジションを維持できなくなっている気がするのです。逆に表の私の方にも同人作者としての自分が時たま顔を見せ、状況を混乱させてしまったりします。
七年間あがき続けた結果、どこかへは進んだのでしょうが、私は今どこにいて、どこへ向かいたいのか皆目見当がつかなくなっている気がするのです。
マルキ・ド・サドの『悪こそが善である』というテーゼに対して、ずっと彼の根幹には『悪を定義するための普遍的正義があるはずだ』と私は思ってきました。でも、現実の自分を見た時に同人作家として自分の信じる悪は明確でも、表の生活の中で自分が信じる善はずいぶんとあやふやで、それが故に全てが同人に引きずられている気がしています。つまり、善の不明瞭さに対して確かに悪は明確に定義しやすいのかも知れません。
そして同人活動を活発に進めた結果、何故かそれが悪の範囲を逸脱してしまい、作品が時に実用重視のマスプロダクトの枠から外れ始めてしまったように思うのです。これはきっとすべての人にとって幸せなことではない気がします。
読者が求めるのはシコれる作品であって、私の偽善や自己満足ではないからです。
日常生活の憎しみや怒りのはけ口となる確立された秩序への反発を発散させられる作品が求められている、そのように私は理解しています。
そう考えた時に、私は創作者としてあくまでも『精神なき専門人』として実用性に優れ、交換価値を最大化した作品を作ることを求められているのであって、倫理観や善性を中途半端に入れ込んだぬるい作品を求められているわけではないのでしょう。私とこれを読むすべての人が閉じ込められているこの『鉄の檻』の内側で末人的享楽に耽けられるような作品に集中しなければならないのでしょう。
そういろいろなことを考えた時に、私という人間はいったいどうするべきなのかわからなくなってしまったのです。
だからこの1年は進退を含め色々考えてもう一度自分を固める一年にしたいと思ったのです。
小難しく、しかも言い訳じみた愚痴を長々とすみません。
イキ抜くヘンタイオジサン
昨年は結局微妙な感じでお茶を濁してしまったのですが、今年も年三本ペースの維持の看板は残させていただきます。できることなら昨年よりは明確な形で三本の達成を成し遂げたいなと思っていたり。
JP・EN+1
ヘンタイに国境はなく、性欲に限りはありません。であるならば言語というバリアを超えて少しでも多くの読者にシコれる作品をお届けするのが弊サークルの使命だと考えています。そう考えた時に英語だけだして多言語化していますよなんてのは言い訳以外の何物でもなく、かと言って全世界の言語全てで出すことも現実的ではない以上、英語・日本語に加えてもう一言語ぐらいで作品を出したいなと思っています。
タスク管理強化
上記はこれまでの路線の現状維持ではないので、理論上タスク管理強化がなされれば時間は増えるはず。そしてその時間を(1)今後に向けた考える時間にあてる。(2)より作業工程を合理化するための時間に当てる。(3)1と2の達成のために本を読む時間を増やす。
オーガズムクオリティ重視
量よりも質にこだわるように気をつけます。また一回のオナニーにおけるより満足度の高い作品を作ることを目標とします。ちょうどよい量に対して満足度が高ければ、合理的に最善のオーガズムに到達できるはずです。そのためには今まで以上に自己と読者の心理を分析し、細かくプロットや舞台装置を整え、首尾一貫したコンセプトによって物語を作る必要があると思います。
コメント