オークファンタジー後日談2

「んっひゃあぁぁ」
 その時ベルが鳴り響いた。かつてのバラ園だった場所に無数の席が置かれ、すでに満杯状態であり、ティムポ-教団の女司祭たちが胸を絞り出した聖衣で甲斐甲斐しく給仕して回っている。
 ステージにドレスを着た小柄な影があがる。
だがよく見なくてもそれは少年だった。ドレスの股間の部分だけ丸くくり抜かれ、そこから貞操帯に包まれた肉棒を垂らしているからだ。
「紳士淑女の皆様。本日はティムポ-帝国公式奴隷市場に来てくださってありがとうございます。今日の司会はもと神聖王国王子のボク、エリクスが務めさせていただきます」
「旦那が仕事してるぜ」
  そう言いながらアルトリカの乳首を指の腹でおもちゃにするように転がす。
「んふぅ、だいぶなれてきたな。最近アイツは私より化粧がうまいんだ。ケツマンコのメスイキも馴染んでオーク様にはそこいらの娼婦よりもいいと評判なんだぞ」
「おいおい、旦那に化粧で負けちゃダメだろ、ぶふふふ」
「しかしわたしは、そう言うとことがかえっていいと思うのですがね」
 そう奥の机で喋っている間にオークションの前口上が終わり、ショーが始まる。
「では今日の目玉の一つ。長年神聖王国と同盟関係にあったエルフ王国、クリス・トリアヌス陛下でございまーす!」
 派手なBGMが演奏され、首輪をつけられた女がステージの上に引き上げられる。裸の上に壊れた鎧を着せられ陰部には大輪のバラが活けられている。白金色のショートカットの下の精悍な顔つきが屈辱に歪み、小柄ながらも引き締まったからだが壊された鎧から惜しげもなく見えている。
 エルフの軽装鎧の革のショートパンツはわざと陰部だけ破られむちっとした太ももを強調するかのようにわざと太ももの部分だけ残してある。不釣り合いなほどに大きなバストは壊れた鎧からこぼれ出ており両乳首に大きな宝石のついた乳首リングがつけられ、その乳首リングは金のチェーンによってつなげられている。
「本当にここがあの神聖王国の都なのか?去年訪れたときとはあまりにも違いすぎる…」
 衝撃を受けた表情のクリスにエリクスが歪んだ笑顔で言う。
「ざーんねーん、神聖王国はもうなくなっちゃったんですよ~。エルフのババアが現実を受け入れられなくて、バカ面晒してますけど、おっぱいの方は結構ヤバイですよ~。この乳でパイずりしたらぜったいきもちいですよ」
 そうエリクス、アエギアの息子が乱暴にエルフの胸を揉みしだく。意図的にいやらしく破壊された胸当てからこぼれた胸が少年の手にもみしだかれてぷるんと形を変える。
「あっはふぅぅ…エリクス殿下ぁ…やめなさいぃ」
「もちろんきちんと媚薬漬けにしてありますからね、このメス豚も。見てください、人妻のくせに胸を揉まれて卑猥にケツを振っちゃってますよ」
 エリクスの言う通りクリスの引き締まった尻が胸を触られるたびに我慢できないように蠱惑的に揺れていた。
「もちろん、この下品な人妻おっぱいだけでも十分価値がありますが、何より大切なのはこのメスはあと一歩で堕ちる寸前で止めてあるんです!この下品な乳房の先端を見てください。まだピンクでそれほど使われていない証!でも、その乳首の先につけられた乳首リングはこのメスの結婚指輪でーす!」
 そう言ってエリクスがその指輪を弾く。重力に従って乳首を引っ張るその精緻な細工の指輪をいじられた瞬間、ガクッとクリスの腰がおちてステージ上に尻餅をつく。
「んっふおおおおお!」
 エルフの女王ガハッしたとはとても思えない下品な嬌声が響き渡る。
「大切な旦那との絆の証はいついかなる時もご主人さまに逆らえない快楽の手綱と成り果てました。ちなみに旦那さんも現在捕虜として帝国のとある商館でメスエルフの排泄物の始末をする底辺奴隷としてシゴキ中でーす」
 エリクスがそういいながら今度は乳首リングをつないだチェーンを引っ張る。
「ふほぉぉぉぉ、やめってえええ!」
 その惨めな声とともに下半身がふるえ、革のショートパンツの破れた隙間から金色の液体を漏らし始める。
「あのエルフの女王も今や公衆の面前でションベン垂らすようになりました。右乳首には旦那との結婚指輪、左乳首のリングはエルフ王国の王冠の宝石でーす。エルフ王国とかもうなくなっちゃった国に王冠は必要ないんで鋳潰して元女王様の専用アクセサリーにしちゃいました♪」
 エリクスが鎖を引っ張る。白い絹のような肌の女王の喉があらわになる。
「この金の首輪はエルフ王国の国宝でした!今は奴隷王女の首輪を飾る麗しき装飾!」
 そしてエリクスはひざまずいている女王の太もものショートパンツをたくし上げる。
「もちろん、我がティンポ-帝国の保証付きです。このメスが反抗したらいつでも調教師を派遣してお客様のお好みになるまで教育いたしまーす!帝国の紋はこの雌奴隷のブランドの証」
 見せつけられた太ももにはオークをかたどった入れ墨が大きく彫られていた。恥ずかしさと屈辱に顔を伏せるクリス。だがエリクスは貼り付けた笑顔のままに進行する.
「さぁ、このエルフを落札すれば全てはあなたのもの!初めは1億ゴールドから!」
 金額があまりにも大きかったために躊躇する。オークションの参加者たち。しかし、すぐに「2億」「3億」と声がかかり始める。大体はエルフ王国の隣国から代理できた者たちだった。女王の体を手にできれば更にエルフを服従させられると政治的な動機から金額が釣り上がる。
 だがそこで奥の席からオークの声がした。
「1ゴールドだ!ブホホホ、人妻エルフなんてそんな価値しかないだろ」
 その瞬間オークション参加者たちはこのショーの意味を理解する。初めから売る気などなかったのだ。見せびらかし、クリスの自尊心を破壊し、邪悪な欲望を誇示するためだけにエルフの女王はオークションに出品されたのだ。このオークションでティムポーのつける値段にケチを付けられるものなどいないのだから。
「1ゴールド!でました!当オークションの最低価格!場末の娼婦でもそんなはした金では変えないでしょう!でも、このエルフババアにはそれがお似合い!なんと素晴らしいティムポ-様のお知恵でしょうか!」
 そういいながら聡明そうな広いクリスの額に大きく1ゴールドとかくこまれる。
「みなさん、1ゴールドの落札者に盛大な拍手をお願いします」
 参加者が拍手し始める。その中をオークに鎖を引っ張られながらクリスは一番奥のティムポーたちの席に引きずられるようにして連れて行かれる。
「おっほっ、近くで見れば誠に見目麗しいエルフですね。良い買い物をしましたな、ティムポ-どの」
 デカチンが身を乗り出してそう叫ぶ。
「貴様が悪名高い奴隷商人か!」
 ペッとクリスがデカチンにつばを吐きかけようとする。だがそのつばはデカチンの顔にかかることはない。
「んっふぅ、ダメだよ。デカ様にそんな事しちゃぁ」
 守るように顔を突き出したテッサが顔面で受け止めたからだ。
「そうですわ。ふふふ、久しぶりですわねクリス」
 そういっうのは女王アエギア。クリスと親交の深かった女王だ。
「アエギア…あなたほどの女王がオークに負けるなどと…」
 面食らったような顔をしてクリスがそうつぶやく。
「んふぅぅぅ…私は女王ではなかったのですわ。もともとオーク様のオチンポ穴、今では新しいご主人さまの肉鎧ですわ。んっっふぅぅ、すぐに分かりますの。小難しい政治などよりお下品セックスのほうが最高にすばらしいということを」
 アエギアがフラフラと立ち上がる。彼女の宿主の触手を咥えこんでいる少女はおちないようにギュッとしがみつく。まるで母親に抱きつく子供のように。その頭をアエギアが優しく撫でる。
「んっふぅぅ…きもちいのですわぁ」
 快感におぼつかない足取りのアエギアは操られるままにクリスに近づくとその四肢に呪の彫られた輪をつける。
「立て」
 そうティムポ-がいう。恥ずかしげに地べたに俯いていたクリスが急にキビキビした動きで立ち上がる。
「え…」
 立ち上がった本人が最も驚いた顔をしている。
「びっくりしてる!びっくりしてる!黒魔術で作った操りリングなんだよ」
 テッサがからかうようにそういう。
「大神官のあなたが黒魔術など…」
何度目かわからないクリスの驚愕の表情。
「だってぇデカ様の奴隷教育に黒魔術便利なんだもん♪」
「テッサは本当に優秀なメスガキですからねえ」
そう言ってデカチンがテッサの唇を吸う。二人は太い腕に抱かれてテッサはとろけたような表情で冷血な奴隷商人の見にくい唇を愛情いっぱいに吸い上げる。
「クリス、貴様には我が国の騎士で最も名誉ある性騎士団としてティムポ-様のおちんぽケースになるという大役を担ってもらうぞ」
 そうティムポーの腕の中のアルトリカが部下の騎士にいうかのような凛とした声で命令する。
「おちんぽケースの役割はマンコでオチンポ様を扱き上げるだけではない。ティムポ-様を愛し、その御身を守り、戦場においてはティムポ-様とともに敵を倒すのだ。ただのチンポ穴にはできない大役だぞ」
「ぐふふ、そうだぞ。アルトリカは本当に素晴らしいチンポケースだからな」
 ティムポ-が立ち上がる。アルトリカは足を密着させホールドする。ティムポ-が支えなくとも自力でティムポ-の体にしがみつき、更に下半身をゆったりと波打たせ複雑な快感を主人に与えているのだ。
「あなた達は一体どこまで堕ちれば気が済むのですか…」
 クリスが声を震わせる。
「クリスのためにわざわざ新しい鎧を用意してやったぞ」
「ぐふふ、クリス。着ろ」
 そうティムポ-が命令するとテキパキとクリスの体が自ら着替え始める。
「くっ…体だけ支配して勝ったつもりですか…」
 睨みつけながらそういうエルフの女王。その眼力は常人をひるませるには十分なものだった、普段であれば。しかし、にらみながらも彼女の体は一糸まとわぬ姿となり、新たな純白の鎧に身を包んでいくのだ。その鎧は魔術的な効果なのか非常に軽く、手触りも丈夫だった。しかし、股間の部分はハート型に縁取りした上でくり抜かれ、彼女が彫られたオークの入れ墨の部分だけ見せつけるかのようにくり抜かれている。上半身は腹当てには大きく彼女のエルフ王国の国旗が描かれ小手や膝当てなどにも同様に今は存在しない故国のシンボルが刻まれ屈辱感を増幅させている。しかも胸は大きく露出し、乳房はノーガードとなっている。
「ぶっふっふっふ、なかなか似合っているな。おい、ケース交換だ」
「ひゃぃぃ…クリスぅ、さっそく使ってくださるということだ」
 そういいながら、徐々にホールドを弱めつつ、足をおろして着地するアルトリカ。はめられたままの体勢から主人の一物を傷つけずにそれを成し遂げられるのはごく一部のエリート騎士だけだ。

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