悪徳の栄えー洗脳敗北した女捜査官達ープロローグ1

遙か未来、人類が銀河の隅々までその住処を広げた時代においても変わらない人々の生活があった。

惑星フェルミエール。銀河全体においても最も先進的な政策を数多く実行していると評価されている星である。その惑星フェルミエールの中心、天をつくガラス作りの近代的な高層ビルの最上階に一人の女がいた。

官能的な赤いタイトスーツに包まれたむっちりとした足が組まれている。男なら誰でも目が行ってしまうほど豊かに膨らんだ柔らかい胸が赤いジャケットを内側から圧迫している。だが、それら全てが調和する優雅な所作でその女は顔を上げた。

自信を感じさせる通った鼻筋、切れ長の瞳が美しい。すこし冷たい印象のある美人だった。

彼女はヴィクトリア、このフェルミエール自治共和国の大統領、つまりこの星の支配者だ。

「それで第三地区であったレイプ事件の方は犯人逮捕で解決なのね」

そういってクールにセミロングの青みがかった髪をかきあげる。その優雅な所作と共に書き上げられたセクシーなうなじが見える。

 そして彼女の眼の前に立っているもうひとりの人物もヴィクトリアに負けず劣らず美人だ。長い髪を高めの場所で結い上げた和風美人の顔立ちであり、ヴィクトリアほどではないが胸も豊かだ。だが、彼女を特徴づけるのはなんと言ってもそのくびれた腰だ。ひと目で分かる鍛えられた体つき。極限まで贅肉を落として引き締まった体は、大抵の男が抱きたいと夢にまで思い。そして彼女の冷たい瞳の前に諦めるだろう。

この冷たい瞳の女性はイーリス、この国の警察長官だった。それ故、彼女は青みがかった制服を着ている。尻の形の出るタイトスカートから黒いストッキングに包まれた筋肉質だがスラリとした足が伸びており、勲章が飾られたジャケットが彼女の胸を圧迫している。

 そして何より彼女の腰に下げられた剣は彼女の制服の一部であると共に彼女の力を見るものに印象付けずにはいられなかった。なぜなら、イーリスは幼い頃から剣を訓練しており、今では達人クラスなのはこの国中で知られている常識だったからだ。

「はい、閣下。すでに卑劣なレイプ魔は逮捕しました。現在取調べ中です」

「犠牲者は何人だったかしら?」

「3人です」

「かわいそうに…」

二人の気の強そうな女性がそう話し合っている。二人共この非道な犯罪を許さないと柳眉を逆立てている。

「出来るだけ早く訴追しなさい。我が国がこのような卑劣な犯罪を絶対に許容しないことを示すのです」

 こわばった冷たい声でヴィクトリアが言い、それにイーリスが同調してうなずく。

「はい、当然です。それからもう一つご報告しなければいけないことが…」

 そうイーリスが生来の冷静な口調でそう言いかけた瞬間、大統領執務室の重厚な扉がバタンと乱暴に開いた。  開けたのはこの場所に全く不釣り合いな存在だった。ランニングシャツにパンツをきて、その上から申し訳程度に白衣を羽織っただけの禿かけた浅黒い肌の色の中年の肥満体型の男だった。大統領官邸という公的な場所を冒涜するようなTPOをわきまえない格好。そして二人の美しい美女に対してあまりにも醜く締まりのない体つきであり、大抵の人間が生理的嫌悪感を催さずにはいられないような存在だった。

 だが、その男の出現に対して二人の女達、それもこの国を指導する地位にある女たちのとった行動は通常では考えられないものだった。

 ガタンっとヴィクトリアが組んでいた足を解いて大統領の椅子から立ち上がり、そのこの国で最も価値のある椅子を引いて先程の果てしなく不潔な男に差し出して頭を下げる。その様はまるで主人にかしずくメイドだった。一瞬で自信満々の冷たいフェルミエールの最高権力者が卑屈な笑みを浮かべた従者に変わってしまう。

 イーリスは即座に姿勢を正して大統領であるヴィクトリアではなく、禿かかって下着姿で現れた醜男の方にうやうやしく敬礼する。

 叫び声を上げることも警備の兵士を呼ぶこともなく、それどころか当然のように二人のクールビューティーはその肥満体の男に向かって恭順を示した。

 そしてその男、ガニマタハル・イラマセールは当然のように大統領の椅子に座る。しかもこの国の元首の地位を侮辱するようにブブホッっと大きな音を立てておならをしたのだった。

「イヒヒヒ、二人共こっち来てその口で奉仕してよ」

 ニヤニヤいやらしい笑みを浮かべながらそう彼の体に完全にフィットした大統領の椅子に座って命令する。まるで男が買ったデリヘルに命令するように。

「はい、ガニマタハル様」

っと大統領であるヴィクトリアがうやうやしくその場膝をつく。

「ハッ、御心のままに!」

イーリスも小走りでガニマタハルの方に駆け寄ってくる。二人共普段のきつそうな雰囲気はなりを染めて、むしろ卑屈な敗北者の笑みを浮かべて膝をついている。二人にとってガニマタハルに従うのは当然のことなのだ。

「ヴィクトリア、いいのか?俺みたいな最低の中年男が下着姿で大統領の執務室に勝手に入ってきたりして、フヒヒ」

 そう男がわざとらしく聞く。

「はい、当然ですわ。ガニマタハル様はEクラスのお方、私達Nクラスの者たちがお断りするなんて無礼はできませんわ」

「ヒヒヒ、ヴィクトリアは俺のチンポを撫でていいぞ。ウヒヒ、高慢な女も俺の作った寄生虫で頭をクチュクチュしてやればこの通り従順に支配者に従うってわけだな」

 そう男が命令する。うやうやしく大統領の白魚のようなすべすべの指がパンツにかかり、軽く勃起したその部分を下着越しにシコシコ撫で始める。その姿をイーリスは羨ましそうに見つめている。

 ガニマタハルは俗に言うマッドサイエンティストだ。そしてこの星にいる全住民は彼の作った人口寄生生物『モナーク』に支配されている。だから、この冴えない中年男が我が物顔でフェルミエール共和国の大統領の椅子に座るのは真の支配者としてある意味当然のことなのだ。じっさい、大統領のための革張りの高級な椅子それ自体がガニマタハルの肥満体にフィットするようにオーダーメイドされており、普段座っているスタイル抜群のヴィクトリアの体にはあっていない。

「イーリス長官、この国で犯罪者になりえないのはどういう人間だ?」

 優しく下着越しに撫でるヴィクトリアの指の感触を感じ、少しずつ人間離れした巨根を固くしながらわかりきったことを聞く。ただ目の前の女たちを辱めるためだけに。

「KクラスとEクラスの方々です。私達ノーマル(Nクラス)の上位種族、支配種族である皆様にとっては私達の活動など児戯に等しいものです。ですから下級種族、被支配種族である私達の法律など意味をなしません」

「よし、イーリスは金玉マッサージをしろ。お前たちNクラス共にとって最も大切なザーメンを作ってる場所だから優しくしろよ、フヒヒ」

イーリスの白手袋に包まれた引き締まった指が高価な宝石に触れるように丁寧に男のしみのシミの付いた汚れた下着に触れる。

ガニマタハルの生み出した寄生生物『モナーク』はフェロモンの種類によって異性を3段階に区別する。Eクラス、エンペラークラスはガニマタハルだけであり、すべての寄生されたNクラス市民はこの不潔で下品な男に何をされても喜びしか感じないのだ。そしてKクラスはやはりNクラスに服従を要求できるが、Eクラスに命令されたことは変えられない。

 つまり今まさに興奮とともに膝をつき、まるで初な少女のように恋する瞳で股間を見つめている二人の権力者の女たちは社会の中のすべての常識と規制から解き放たれてただ最上位種族であるガニマタハルに服従する喜びを感じているのだ。

「よし、チンポを出せ、ヴィクトリア。ゆっくりとしごきあげるんだ」

 二人のメスの顔をした女の前にヴィクトリアの手によって優しく下着から巨根が引き出される。中年男の赤黒く太いグロテスクな肉棒が優しくそれを捧げ持つヴィクトリアの白い指と対照をなしている。

「ヴィクトリア、さっき第三区での強姦魔の話をしていたな。逮捕された犯人がもしKクラスだったらどうする?」

 トロンとした瞳での発情したヴィクトリアの鼻先に硬く、性臭著しい一物をつきつける。否、ただつきつけるだけでなくガニマタハルはヴィクトリアの形の良い鼻にそれを押し付ける。鼻息が尿道口にかかりくすぐったい。ぐいぐいとガニマタハルのチンポが押し付けられて、整った顔が醜く崩れる。

「はあ…はあ…ああ♡そしたらぁ、犯罪じゃないですぅ。K様を訴えるなんてぇ、とんでもないですぅぅ」

 発情した裏返った声でヴィクトリアが叫ぶ。すーはーすーはーと鼻息が荒いのはガニマタハルの股間から分泌されるEクラスフェロモンを少しでも吸い込もうと無意識に彼女の体が欲しているからだろう。普通の感覚からしたら悪臭でしかないが彼女たちにとっては最高の香水よりもさらに素晴らしい臭いなのだ。

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