【NTRマゾ向け】催眠水泳少女【アフターストーリー1】

 俺の彼女、瑞希がどこの馬の骨ともしれない中年のデブに奪われた。催眠術とかいうのでただひたすら気持ち悪いだけの冴えないおっさんにメロメロになって甲斐甲斐しく世話している。

 そんな魔法みたいな事あるはずがないと思うだろ?俺もそう思った。だがあったことは誰よりも俺が痛感している。というのも…。

「彼氏ク~ン、荷物持ったぁ?ボク達二人分のコスプレ衣装と宅男様の大切なカメラ、水分補給用のジュース4リットル」

 聞き慣れた瑞希の声だ。でも話し方はどこかねちっこくてまるであの元凶、禿田宅男に似てきている気がする。もう二度と俺の名前を呼んでくれない瑞希は、アイツの指示で俺のことは『彼氏クン』と呼ぶ。もうとっくに俺のことを彼氏だなどと思っていないくせにわざと瑞希の彼氏だったことを強調し、俺に瑞希を奪ったことを見せつけるための趣味の悪いやりかただ。

「ああ、わかったぞ」

 俺の声が勝手に出てしまう。俺が拒否することは出来ない。というのも…認めたくないが俺も催眠術にかけられているようだ。瑞希を救い出そうと、瑞希に催眠術をかけたアイツのところに連れて行かせたことまでは覚えている。でもそのあと、気がつけば瑞希がアイツの上にまたがって激しく交わっているのを撮影させられていた。

 そうでなければコスプレイベントの荷物持ちなど絶対にしない。全く面白くないアダルトゲームを何度もプレイして、全く人気のない男キャラのコスプレを自作したりしない。今回は二回目のコスプレイベントだが憂鬱だ。

 瑞希はエロゲのヒロインのコスプレでたくさんのカメラに囲まれて際どいポーズをする。そのよこで俺は忸怩たる思いをいだきながら誰も興味がないエロゲのヒロインの彼氏ポジのキャラクターのコスプレを演じ続ける。アイツは俺たちをほったらかして好きに写真を取りまくってるだけだし。

「じゃあ、オーナーお願いします!」
 瑞希が元気よくアイツが巣食っていたバイト先のオーナーに声をかけて店のバンの後部座席に座る。俺は運転手のオーナーの隣、助手席に座る。

「いやぁ、若いっていいね。こんなイベント年をとるともう無理だしね。彼氏クンも瑞希ちゃんが可愛い格好をするの楽しいんじゃない?」

 そうオーナーが話しかけてくる。実際には俺と同じくアイツに奥さんを寝取られて、娘まで好きなようにされている同じポジションだが、催眠術のせいかそれを普通のことを受け入れている。

「そうっすね」
 俺は気のない返事をしながら唇を噛む。
「宅男様ぁ、いきなりスカートめくらないでくださいよぉ♡」

 後部座席で乳繰り合う声が聞こえてくる。俺は何が行われているのか怖くて見れない。もともとスポーツ一筋だった瑞希はズボン派だった。でも最近はアイツの趣味に合わせてミニスカートが増えてきて、今日なんかオタクの好みそうなボーダー柄のニーソックスにブーツだ。とはいえスタイルのいい瑞希は何を着せても似合ってしまうのがとても悔しい。

 ほとんど諦めながらそう感じてしまう。どーせ俺の心も体もアイツの訳のわからない催眠術に操られているんだ。

10時間後、イベント終わりで俺と瑞希とアイツはイベント会場の近くのホテルにいた。アイツは今外のレストランで夕食をとっている。その間に俺と瑞希はコンビニの廃棄のパンをかじってイベントの終了で脱いだコスプレをもう一度着直す。眼の前で瑞希がスルスルとシャツを脱いでいく。俺のすぐ近くだ。俺が絶対彼女に手を出さない確信があるのか、瑞希の着替えを見せつけられることは少なくない。

俺と瑞希が付き合っていたときより肉がついて女の子らしい体つきになった瑞希。ふわりといい匂いが漂う。フェミニンなピンク色の下着の瑞希がこっちを振り向いて微笑んだ。

「う~ん、疲れたね。ねえ、マッサージしてよ」
「ああ、いいぞ」

 もちろん俺は断れない。彼女のスラリとした足にかがんでふとももをもみほぐしていく。その間に彼女はファンデーションを塗り直して小物を身に着けてアイツのために身支度する。

「あぁん、いいよぉ。彼氏クンのマッサージ最高にキクんだよね。んんっ…」

 アイツがエッチ終わりで疲れた女の子たちに俺にマッサージをさせているせいで結構うまくなってしまった自信がある。

「コンビニの方忙しい?」
「うん」

 鼻先に突きつけられた彼女の股間を凝視しながら答える。これから布一枚隔てられたこの部分がアイツにどうされてしまうのか考えるだけで股間が緊張する。

「ごめんね、ずっとシフト任せちゃって。ボクは宅男様のお友達を探すために大学に行くことにしたから。宅男様がJDのマンコも味わってみたいって言ったからね」

 ひどいもの言いなのに瑞希は疑問すら抱いていない。こうして会話すること事態はなんとなくカップルだった時を思い出させるのに彼女の発言の端々からにじみ出る狂気が俺を憂鬱な気分にさせる。

 そんな複雑な気分の一時の後、バタバタと騒がしい音を立ててアイツがホテルの部屋に入ってくる。

「ああ、うまかった。やっぱイベントおわりはラーメンだよね。げっふ~」

 にんにく臭いゲップを吐きながら入ってきた宅男に瑞希が駆け寄る。光沢のある競泳水着のようなデザインの青い退魔戦士のコスチュームが媚びるように中年の肥満体の男にだきつき、ラーメンの油でテカっている唇に彼女の健康的な唇を重ねる。

「ちゅぱっ…んちゅぷ…ちゅるるる…あぁん、ニンニクマシマシの豚骨醤油ラーメン…つぷぷぷ」

 彼女がまるで、彼女の父親ほどの年齢の男の口をまるで掃除するかのようにねちっこくキスする。いや、掃除するかのようにではなく、掃除しているのだ。

「れろれろろろ~あ、こんなところにもやしが挟まってますぅ…ちゅるるるる」

 たとえ彼女が俺の彼女じゃなかったとしてもこんな扱い我慢出来ないだろう。

「んんちゅちゅちゅ…最後は私のよだれでうがいしてくださいね…んれぇぇ~~」

 眼の前で瑞希が体液を中年のオジサンに差し出す。アイツの前でだけ、一人称が『私』になるのも最悪だ。そして遠慮なくガラガラガラっと俺の元カノの唾液でうがいすると、口を開けて待機していた彼女の口に何の遠慮もなくペッと吐き出す。

「ああ、だいぶ気持ちよくなったよ。ありがとね。じゃぁ、彼氏クンにチェックしてもらってきれいにしてきなよ」

 ああ、いやだ。彼女がアイツの悪臭漂う唾液を口に入れたまま俺のところにかけてきて口を開く。激臭が鼻を突く。にんにくの臭いどころじゃない。アルコールに加齢臭。それが十代の俺の欲しっている少女の口から発せられるんだ。耐え難い苦痛だし、普段の彼女からもその臭いがしてくる気がしてトラウマレベルだ。

 俺が臭いに顔をしかめると瑞希が微笑んでコクコクとその汚物のような液体を飲み込む。そしてブレスケアのスプレーを俺に渡す。

「ホラ早く、ボクがまた宅男様にかわいがってもらえるように匂い消してよ!」

 言われるがままに、彼女の口の隅々まで甘いレモンの香りのするブレスケアをスプレーする。ちなみにアイツに言わせれば瑞希の臭いはレモンらしい。だから、臭い関係は全部レモンで揃えられていて、いまこうして彼女の口の中にブレスケアをスプレーしているときも彼女のコスプレから甘く香っている。ピンク色の健康な口内の隅々までスプレーしながら、思わずこれから行われることを想像してしまう。この口にアイツの赤黒いのが我が物顔で入ってきて、この口を陵辱する。俺がキスしたことすらない場所を。

「オッケーかな、じゃぁプレイしようよ!二人で考えた台本でね」

 こいつはコスプレなりきりエッチが大好きで、しかもそのなりきりの台本は瑞希と俺に考えさせる。とは言え、俺がそんなの考えたいはずもなく瑞希が一人できめたのを俺が覚えることになる。バイト終わりで疲れ切ったところで何度も打ち合わせをするのだが、積極的に俺に瑞希とアイツとのセックスの体位を決めさせようとしてきてうんざりした。しかもそれで俺が意見を出さないと『もう、ほんと彼氏クンってつまんないよね』などと言われるのだ。

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