6月6日
[三倉圭織]
放課後、ケイ君には先に帰ってもらった。金曜日は予備校の授業がないので普段はいつも二人で自習室で勉強している。
彼を心配させたくない。不良をしかりつけている女子っぽくない姿を見られたくない。いろいろ理由はあるけど、結局自分の心の後ろめたさから隠れる様にケイ君に予備校の自習室の席取りをお願いした。
そして私は覚悟を決めて体育館裏に向かった。
思った通り、そこには岸和田翔平とその子分たちが7,8人くらいたむろしていた。私が出ていくと全員の視線が集中する。不躾な視線だ。私の胸や太ももをジロジロ遠慮なく見ている。いままで、意識したことがなかっただけにどこか気恥ずかしさを覚える。いままでと違って、不良たちが私のことを女としてみている気がしてしまう。
「おお、まってたぜ、圭織。
そろそろほしいんじゃないかと思ってな」
そう、挨拶すらせずにいきなり私の前に立った岸和田君が切り出す。
「何よ、そんなこと。
べうに必要ないわ」
「んなこといってもな、丸わかりだぜ。頭痛くて授業に集中してないだろ?えぇ?
最近オレのことを避けてるのだって、オレについてるヤクの匂い嗅ぎたくないからだろうが。お前は飢えてんだよ」
くいっと私の顎を指で押し上げて値踏みするようにその男が言う。相変わらずあの甘い匂いをまとったまま。
「禁断症状で彼氏に心配させたり、欲求不満ぶつけたりする前にさっさと楽になったほうがいいぜ。あいつのこと好きならな」
卑怯な言い分を押し付けてくる。まるで彼氏のために私が麻薬に手を出すのが正当だと言わんばかりだ。
「余計なおせっかいよ。そんなことのために私を呼び出したの?帰らせてもらうわ」
その憎らしい男から、後ずさって距離をとりながら私が言う。不良たちのにやにやが気持ち悪くて嫌な気がするのだ。
「まぁ、待てって」
そういって、学ランのポケットから何かを出す。私の胸がドキドキと高鳴る。あの形も、匂いも忘れるはずがない。渇望感が高まる。男が手に持っているそれこそあの甘い匂いの元凶だ。
帰ろうとした足が知らずに止まった。
「まぁ、くれてやってもいいんだけどさ。タダでやるほどオレもお人よしじゃねーしな」
そういいながら男が一歩前に出る。それだけで距離が縮まってしまう。まるでキスでもするように近い場所に顔がある。岸和田君の手の中から香るあの匂いが一歩分近づく。くらくらするような渇望感を感じる。あれがほしい、あの白い紙巻きたばこを口に入れて甘い匂いをくゆらせたい、そう思ってしまう。
「ひゃぁっん」
何が起こったのか頭が理解するより早く口から声が漏れてしまう。岸和田君、男が私の胸を鷲掴みにしたのだ。
「強がり言ったってだめだぞ。もう体はヤクキメセックスに準備万端ってわけだ。これほしいんだろ?」
「そ、そんな…ことない…わ」
一息に言おうとした言葉はどこかで迷ってやっと力なく絞り出されただけだった。
「ま、そんでコイツでお前が気持ちよくなれる条件なんだがな。
もうでけぇ顔してオレらに説教するのはやめるってこいつらの前で誓えよ。そしたらすぐに気持ちよくなれるぜ。
土日は頭痛とかなしで存分に彼氏とデートできるってわけだ。いいだろ?」
そう私の体をまさぐりながら岸和田君が言う。周りの舎弟たちがなにかはやし立てているが、私の耳にはただの
雑音でしかない。この男が何を言うかが重要になってしまっていたのだ。
たまらない飢餓感のなかで男の、岸和田翔平の言葉は乾いたスポンジにたらされた液体のようにしみ込んでいく。確かに明日明後日と近くの喫茶店で一緒に勉強しようと約束していた。あの喫茶店にはカップル向けの裏メニューがあって、甘いスムージーをハート型のストローで一緒に飲めるのだ。たぶんクラスメートが知らない店だから、ひそかに店の奥でそんなことをしたらいいとか思っていなかったわけではない。鬱陶しい頭痛から解放されて、ケイ君と楽しい時間を過ごしたいという気持ちは確かにある。
そしてこの不良たちに説教しないことは難しいことではない。どうせ私の趣味みたいなものだ。別に私が言わなかったところで誰も気にしないだろう。ただ、風紀委員長としての私の責任感でやっていただけのことなんだから。
「ああ、心配すんなよ。別に説教しなくてもオレに連絡できる方法は考えてやっから。
んん?心は決まったか?」
そう、私を促す岸和田君。我が物顔で私のお尻に手を這わせている。
私は気が付くと彼の目を見てこくんとうなずいていた。
「おまえら、ちゅうも~く!
三倉風紀委員長から重要な連絡事項があるぜ!」
岸和田君の声によってはやし立てていた雑音がなくなる。絶対的な沈黙。薄暗い体育館裏の不良のたまり場が静かになる。まるで針の落ちる音ですら聞こえてきそうな静けさだ。
「も、もうあんたちのことは説教しない…です」
いままで責任感からやってきたことだけれども、こうして言ってしまうと、まるで私のアイデンティティーの一部に引っかき傷でもつけてしまったみたいになにか悲しいような気持ちになってしまう。
「おーけー、おーけー。
じゃぁ、早速オレん家でパセシー祭りっていこうぜって言いたいところだけどさ、ちょっと教室いってお前の水着とってきてくんないか?コウジのやつがお前の水着写真をおかずにセンズリこきたいってリクエストなんだわ。来週プール開きだし、先公に言われた通りお前持ってきてんだろ?取り上げたたばこ代の代わりってことでヨロシクな、圭織!」
そういって、きついほどに甘い香りをさせていた紙巻きたばこを岸和田君がポケットにしまう。まるで楽しみにしていたおもちゃを目の前で取り上げられた子犬のような惨めな気持ちに私はとらわれてしまう。アレを手に入れるために長年のポリシーまで曲げたのに、こんなところであきらめられないという気持ちになる。
確かにプール開き前に事前に水着を持ってくるようにしつこいほどに担任の先生に言われていたので教室に水着は置いてある。そう思うと私はいつのまにか駆け出していた。
[岸和田翔平]
はじめ、条件は一つと言っていたが、特に考えることもなく圭織は水着を持ってくるという二つ目の命令も実行した。
舎弟たちの前でオレのオンナになりつつあることをさらしても、パセシー欲しさに抵抗もしねぇ。イイ感じにオレのものになりつつある。あとは、こいつをどう料理するかだ。
親父の部下の運転するベンツの後部座席。隣に座っている圭織にあらかじめ作っておいた紙巻きたばことオレの名前が刻まれたジッポライターを渡す。また少しパセシーの量は少なめだ。その分禁断症状が出てくんのも早いだろうが、症状自体は軽くなっていくだろう。だから、早めに軽い頭痛ぐらいでオレにヤクをねだるようにしつけていかねえとな。
沈黙の中、圭織が紙巻きたばこを加える。そして慣れない手つきでライターの火をつける。うまくできないっぽかったので手伝ってやる。パセシーの甘ったるい匂いが車の中に広がる。充満しないようにさりげなく運転手の男が窓を開ける。
オレの部屋。パセシーがいい感じにキマっているらしく、ふわふわした感じの圭織が部屋に入ってくる。
『オレの言うことを聞くと圭織は楽しい』『オレの言うことを聞くと圭織は楽しい』…
いつもの暗示を繰り返す。圭織の心の奥底にしみ込むまで。ふわふわしながら、オレのささやきを聞く圭織。5分ほどそれを続ける。
「水着に着替えろ」
はい!っと元気よく笑顔で答えて、その場で服を脱ぎ始める圭織。イイ感じだ。オレはスマホを構えて、ムービーでとる。セーラー服が脱ぎ捨てられ、白いシンプルなブラがあらわになる。しみ一つないハリのある白い肌。スカートが取り払われて、健康的に引き締まった太ももが見える。ソックスを脱いで、JKとの援交に血道を上げる変態達ならむしゃぶりつきたくなるような形の良い足があらわになる。
そして脱ぎ捨てられた制服の上にブラとショーツが放り投げられ、外から見るよりだいぶある胸やきちんと手入れされた茂みがあらわになって、そして圭織は学校指定のスクール水着を身に着ける。屋内で水着ってのはなんだか違和感があってアングラ系のAVを彷彿される。ってか実際そうだな。
「ほら、ピースしろ」
はい!嬉しそうに笑顔でピースする三倉圭織。クラスメートですらたぶん風紀委員長がこんな笑顔ができるなんて知らないだろう。
カシャッカシャっっと様々な角度から写真を撮る。
「ベッドの上に座って、股間露出させろ」
三倉圭織と書かれたスク水の少女が水着の股間部分を強引に引っ張って寄せて、マンコを見せつける。普段厳し気な眼鏡の奥で楽しそうな顔をしている。普段、目の敵にしているオレに命令されてノリノリだ。M字に開いた足の間で圭織の陰部をアップでとってやる。すでに期待してか湿り気を帯びているその部分に指を這わせるとくちゅりと湿った音がする。
この写真を見た連中は、もうスク水の三倉にエロいイメージしか持てなくなること請け合いだ。まっ、いずれオレの舎弟どもの中で三倉イコールエロいオレの女ってイメージになるんだがな。鬱陶しい風紀委員長のイメージなんてそのうち全部塗り替わる。
「…んんん…はぁんっ…んん」
割れ目に指を這わせると圭織が鳴き始める。感度はすでに十分上がり、白い肌がほてって赤みを帯びている。彼氏すら知らないぴったりと閉じた風紀委員長のメスの部分がオレの指先によってぴくぴく震えながらほぐれていく。
じゅるるるるるっと口をつけて圭織のメス汁を吸い上げる。指先で勃起しかけのクリトリスを剥きあげる。
「ひゃぁぁぁぁんん」
軽い絶頂とともにスク水でデコレーションされた体がオレのベッドの上で弓なりになる。眼鏡越しに快感に軽く涙目になった圭織の表情が普段のすました風紀院長顔とのギャップでエロすぎて、オレの男の部分をたぎらせる。
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