更に数日後の夕方俺は如月美景の部屋にいた。しかしその部屋はすでに改装済みでかつての面影はほとんどない。壁紙はシックなデザインからピンクで卑猥な模様付きの安っぽいものに変えられ、居間にあったモデルルームのような家具たちは撤去されかわりにキングサイズのダブルベッドが置かれている。シーツやマットレスはすべてピンクと白で統一されひらひらのフリルがあちこちについている。ぱっと見は女の子らしい、しかし見ようによっては下品なほどだ。そしてそれらの間に隠されるように鎖や金具などが壁のあちこちにつけられている。
今日はデートの日らしい。そして美景はもうすぐ帰ってくる。彼氏とともに。
数分後車の近づく音がして、そして鍵の悪音がする。バタンバタンと音がしてレースのフリフリがついた若干ロリータファッションの黒いワンピースの美景が入ってくる。彼氏の御笠公也と思しき男を抱えていて、ゴミでも捨てるように意識のないその体を放り投げると彼女は俺に向かってきた。そしてひざまずいて俺の足を舐める。余談だが今日の俺のファッションはブリーフ一丁だ。
もともとスタイルが良くて背の高い美景にロリータ風のファッションは全然に合っていない。それがさらに身を縮めて跪いているとまるでフリフリのついた雑巾のようだ。彼女のプライドをへし折ろうとした亜矢子の意図は理解できるがあんまりに合っていないと興ざめなので徐々に元の方向に軌道修正していこうと俺は心に決めた。
「公也ったら今日一日中私の服装にぶつぶついってたんですよ、亜矢子お姉様の選ばれた服に文句を言うなんて最低です。
着替えてきますね」
そう行って隣の自分の部屋に消えた美景はすぐに着替えて戻ってきた。スカートの丈がやたらと短い以外は普通の警察官の制服だ。そしてベッドの上に転がされている彼氏の腕を取り上げるとカチャリと手錠をかけてしまい、それを天井からぶら下がった鎖に繋いでしまった。
「では始めます。ご主人様はそちらで監督していてください」
そう言ってベッドの上に美景が上がるとパーンっと思っきりとびんたする音が部屋に響いた。
「取り調べをするわ、起きなさい」
冷徹に言い放つ美景。その声色に愛情は感じられない。
彼氏の方は目を覚ましたのか目を白黒させて混乱している。
「え、ここは?美景…?」
バチーンと再びビンタが飛ぶ。
「私語は慎みなさい。
あなたには三週間前、如月美景の自宅に押し入り、強姦した容疑がかかっています」
冷たく静かに言い放つ美景。その声色は普段俺に媚びるメス猫のものとはあまりにも違って淡々としていて冷たかった。
「え?!あれは同意の上だったろ!」
御笠公也のあまりに当然すぎる抗議。しかし再びパーンとビンタが飛ぶ。
「本気であなたみたいな男が私と同意の上でセックスできると思っているの…?傲慢ね。女の敵だわ」
当然の抗議が通用するにはすでに美景は落ちすぎている。彼女はプライドも性格も嗜好もすべて否定された美景は三週間前とは別人になってしまっている。
だからこそ取り調べもまともなものではなく拷問じみているのだ。最後に昔の彼女と繋がる部分、彼氏を否定するために。
御笠公也は『女の敵』というキャラクターではない。顔は普通だが真面目で正義感が強。警察官の同僚として『元の』美景とは相性は悪くなかった。だからこそ、現状が理解できない。
「もう一度聞くわ?あなたは三週間前に如月美景の寝室に押し入り強姦したわね?」
「何を言っているんだ?きっと何かの誤解だ。冷静に話し合おう」
そううろたえて言う御笠公也。
「仕方ないわね。私があなたと合意の上で性交渉するなんてありえないの。今ここで証明してみせるわ」
「え、いったいなにを…」
混乱する彼氏を他所に美景は男のベルトに手をあてがいカチャカチャと外していく。両手を釣り上げられている男は混乱して抵抗しようとするもののどうしようもない。ズボンを脱がすと次はパンツだった。強引に剥がされる男のボクサーパンツ。デートに何かを期待していたらしくおろしたてのようだった。そして男の下半身を脱がし終えるとすべての衣類を美景は床に放り投げた。
「さ、ご主人様。こちらへどうぞ」
振り返った美景が御笠公也の隣のスペースを指差す。
ブリーフ一丁の俺はよっこらせっと座っていたソファを立ち上がりベッドに向かう。
「お前は何なんなんだ」
美景の彼氏が吠える。再びパーンとビンタが飛ぶ」
「まだ取り調べ中よ。私語は慎みなさい。
では、ご主人様。脱がさせていただきます」
そう言って彼氏の隣に立つ俺の腰に優しく手をかける美景。わざとなのか顔が俺の股間に異様に近い。よくとおった鼻筋があと少しで下着越しの俺の息子に触れかねない。そして俺のブリーフの両端を優しく持つとゆっくり引き下ろした。俺の一物が下着から顔を出す瞬間、俺ですらうえぇっとなる汚臭が部屋に広がる。しかしそれと同時に美景がおおきく深呼吸してその臭気を吸い込んだ。
「ではこちらにお座りください」
俺を彼氏の隣に座らせながら、丁寧に俺のブリーフをたたんでベッドの端に置く。数センチ向こうには無残にベッドから投げ捨てられた彼氏の衣類がごちゃっと打ち捨てられている。
「では容疑者の『性交渉は同意のもとであった』という主張を裏付けるために両者の正機能の比較を行います。なお、ここで言う『同意』というのは女性を快楽のもとに屈服させることを指します」
美景が白手を身につける。手コキの時により気持ちよくなるように最近は木綿ではなく絹の手袋をつけさせている。
「まず、勃起前のチン長ですが、御笠公也が5センチ。私の飼い主様は15センチですね」
当然だ。並の人間で俺のこぶ付き改造済みチンポに叶うわけがない。そう俺はクリップボードに記入していく真面目な顔の美景を見ながら思う。
「やめてくれ、美景。どうしちゃったんだ。それにこの男は、っつ…」
口を開いた彼氏の一物に美景がぎゅっと力を入れる。
「次私語を喋ったら握りつぶします」
隣で聞いている俺でも玉がヒュンとするような脅し。
「では次に勃起後のサイズを確認します」
そういってゆっくりとシルクの手袋で竿をしごきあげていく美景。俺と彼氏の間に膝立ちで立ってそれぞれの手で男二人のチンポを握っている。亜矢子に相当練習させられたらしいその手付きに迷いはもはやない。風俗嬢顔負けのテクニックに絹のスベスベ感が交わって間断なく快感を送り込んでくる。
シュッシュっと手袋が男たちの一物を刺激するかすかな音が部屋に響く。先程から美景の視線は俺の一物に釘付けだ。彼女のかすかな吐息も聞こえる。ふと彼氏の方を美景がみる。
「あ、もう勃起したんですか…。10センチですね」
メジャーを軽く当ててさらさらっと記録すると今度は俺の方に両手で奉仕し始める美景。彼氏など眼中にないかのように俺の一物の亀頭を右手で軽くクリクリと刺激しながら左手で竿を大きくストロークさせる。俺の股間を凝視している美景のまだ強気な雰囲気の残った切れ長の瞳はかすかに潤んでいる。
数分がたった。
「そろそろ測らせていただきますね」
やさしくメジャーを当ててくる美景。
「10…20…25センチですね。特記事項としては女殺しのこぶ多数ありっと。
では次は持久力を測定しますね。やはり男のほうが女より先に言ってはパートナーを気持ちよくできませんから」
そして再び両手コキを開始する美景。しかし俺のものを勃起させるために時間がかかってしまったせいで御笠公也の一物は萎えかけていた。
「御笠公也、勃起してもご主人様の勃起前以下なんですからさっさと回復させなさい」
そう言ってストップウォッチのボタンを押すと手コキを開始する。絹のサラサラとした触感を通じて美景の手の体温が伝わってくる。単純な上下運動ではなく、飽きさせないように手首にスナップを聞かせたり仮首に指を入れて刺激したりする俺好みの手コキだ。
「ふぁぁん…ご主人様の熱いですぅ。それにすでに先走り液がどくどくって出てぇ、手袋に染みているの。ああ、早く舐めたい。みてるだけでぇ、ジュンってきちゃうぅ」
鼻にかかったこびた声で言う美景。そしてかすかに隣の彼氏を見て仕事中の厳しい顔で言う。
「それなのに、あなたは全然ね。ちっさいだけじゃなくて反応もないのね。本当にそれでも男なの?」
そしてすぐに俺の方を向き、大きく天をつく俺のものをうるんだ瞳で見る。すでに十分な量の先走り液が出ており、ニチャニチャと音を立てている。それをローションのように全体にまぶしながら優しくしたりきつく締めたり様々な快感を与えてくる。
「ひゃぁっ…!」
どうやら隣で御笠公也がイッたようだった。一瞬美景がこわばったように停止する。
「もう、イッたの?それに量も少ないし…ご主人様の先走り以下の量しか出てないじゃない」
シーツの上に飛んだ精液を拭いながら美景が言う。
「三分半ね、三こすり半じゃないだけマシとでも言いたいのかしら。特記事項としては精子の量極小」
そして彼氏のモノをしごいていた手袋を脱ぐと丁寧にティッシュで指を拭い、それらをゴミ箱に放り投げる。しして新品の手袋に帰ると俺の方に向き直る。
「もう我慢できんないですぅ、お口でご奉仕させてください。もう測定は十分ですしぃ」
上目遣いで俺を見上げ、許可をねだる美景。ま、手コキだけで時間を取らせるのもだるいし、いっかっと俺は鷹揚に頷く。
豚が餌に突進するように美景が俺の股間に顔を突っ込む。そして先走りを舐め取るように裏筋に下をチロチロと這わせて亀頭に向かってしゃぶりあげる。そしてそのよだれの後を謎来るように右手で竿をしごき左手で玉をマッサージする。そして亀頭に到達した口はそのままぱっくりとおれの息子を加え込みディープスロートで俺の息子に快感を送り込む。
隣にいる彼氏など存在すら忘れたかのように一心不乱におれの巨大な真羅の上でつややかな美景の黒髪が上下する。湿った水音が部屋に響き渡り、口内では舌が俺に快感を送り込む。
ほんの2週間前まで手コキすら満足に出来なかった美景がいまや風俗嬢並みのテクニックで嬉々として俺の一物をくわえ込んでいる。だから俺は有能な女が好きだ。堕ちた有能な女はもっと好きだ。洗脳された歪んだ世界に奉仕するために全力を出すからだ。
ジュポポポッッッっとバキュームされる舌先で尿動向が弾かれ、上目遣いの媚びた目で俺のことを見上げている。2週間前変質者として職質された時からこうなることは決まっていた。あの時俺に向けられた嫌悪の視線は一欠片も残っていない。
「んんん、イクよぉ、ウホホホォォォォ!!」
美景の頭を押さえつけてその奥に俺の子種を思う存分発射する。
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