蝶野の部屋はB棟の最上階だ。回転ベッドや大きな鏡など全体的にラブホテルのような雰囲気だ。しかもそれで内装がショッキングピンクで統一されているのだから、ここが女子学園の一部だなどと想像すらできないような空間だ。
チリンチリンと呼び鈴がなってガチャリと扉が開く。入ってきたのは一条亜矢子だった。
「姫崎さんつれてきました」
「まってたよー、さっ二人共入って入って」
「姫崎さんは催眠状態ですとドクターが言っていました」
「うんうん、美園ちゃん、聞こえる?」
少女がコクンと頷く。
「とりあえずその下着だと色気がないからね、こっちに着替えてくれる?」
そう言って蝶野が渡したのはセイバー・ブルーのカラーリングを意識した水色のシースルーのベビードルだった。
言われるがままに男の前で下着を脱いでベビードールに着替える少女。ほとんど何も隠れていないシースルーのエロ下着は少女の雰囲気とミスマッチでとても蠱惑的だった。
男はといえばキングサイズのベッドに座って風紀委員長に話しかける。
「ところで、亜矢子ちゃん。今日はお疲れっ」
「本当にそうです。いきなり学園を元の厳しい女子校時代に戻せなんて大変でしたよ」
「でも、それはそれで背徳感ってやつ?燃えるじゃん。こんな風に真面目な亜矢子ちゃんにセクハラできるとかね」
「恥ずかしいです」
そう言いながらも軽薄そうな男にしなだれかかる風紀委員長。
「あんなに厳しく言いながら、スカートの中はマイクロミニのTバックとか、頭おかしいね、マジで」
そう言いながら遠慮無くスカートの中に手を突っ込む蝶野に一条亜矢子は抵抗すら示さず、すべて受け入れる。
「着替えました…」
うつろな目で姫崎が男に声をかける。声も力ない。
「おお、いいねー。まだ子供っぽい顔立ちにセクシーなのがエロいね。ほら、隣に座っておしゃべりしようよ」
そういってポンポンっと自分が座っている横を叩く。一瞬、無表情だった姫崎の表情が苦痛に歪んだ様に見えてそれから素直に座った。
「ん、どうしたのー?」
気軽に男が聞く。
「タバコの…臭い…くさい…」
「ふーん、苦手なんだ…。男らしくていいじゃん」
そう軽い感じで蝶野が美園の言葉を否定する。
「男の人…苦手…」
「へー、美園ちゃんって男がきらいなんだ。これは燃えるね。誰かいないの?美園ちゃんが好きな男?」
そう言いながら蝶野が美園の顔を覗き込む。さきほど蝶野が書き込んだ『処女マンコ』という文字がデカデカと整った顔の額を汚しており、『蝶野先生に処女マンコをラブラブ♡えっちで捧げます(予定)』というほっぺたの文字が少女を既に陵辱し尽くしている。
「ひろ…あき…さん」
「へー誰なのさ」
「わたしの…いいなずけ…」
「へー、美園ちゃんって許婚がいるんだ。オレも妬けちゃうな―」
そう軽薄に言い放った蝶野の目は笑っていなかった。
「そいつの、どこがいいのさ」
「優しい…ところ、とか」
さらに続けようとする姫崎を遮って蝶野がいいはなつ。
「美園ちゃん、それは違うよ。美園ちゃんが好きなのは優しい男より強引な男だよ。少し乱暴なくらいが男ならちょうどいいんだよ」
「え、」
言葉が途切れる。
「ほら、繰り返して。美園ちゃんが好きなのは『優しいより強引で乱暴な男だよね』」
そう、目を見ながら蝶野は強く言い放つ。いやいやをしながらも、やがて姫崎の拒絶は弱くなっていく。
「わた…しは…優しい…より…強…引で……ら…ん…ぼ…うな男の…ひと…が…好き…です…」
ほとんど絞りだすように小さな声で言う。しかし、男は満足しない。
「ほら、もう一回言って」
そう言いながらわざとタバコ臭い息を美園に吹きかける。いやいやしながらも少女は
「わたしは…優しいより…強引で…乱暴…な人が…好きです」
先程よりも幾分明朗に少女が応えるがまだ男は納得しない。
「ほら、もっとハッキリ言えよ!」
強引でしかも乱暴な口調で蝶野が言う
「わたしは優しいより強引で乱暴な男の人が好きです」
「そうそう、やれば出来るじゃないか」
そういって、くしゃりと乱暴に美園の頭を撫でる。
「うーん、どこがいいかな。左のほっぺが開いているか…亜矢子、美園ちゃんが忘れないように彼女の男の趣味を左っかわのほっぺにメモしてあげて」
風紀委員長がキビキビとした文字で書きつけていく。
「ほかにはその許嫁のどこが好きなの?」
「…強いところ」
「チッチッチ、キミはセイバー・ブルーだろ。折角強いんだから男は守ってあげなきゃ。『キミは弱い男が好きなんだね』。さぁ、繰り返して…」
「わたしは…弱い…男の…ひとが…すきです」
「さぁ、もう一回」
そう幾度も繰り返して、わざと許嫁のいい部分を嫌いだと暗示をかけつつ自分にとって都合のいい好みを作り上げていく。もう書く場所がないほど左側の頬が文字で埋まった後で蝶野が問う。
「美園ちゃんってどんな男の人が好きなの~?」
「わたしは『優しいより強引で乱暴で』『弱くて』『頻繁に浮気するくらい性欲が強くて』『浮気を隠さないくらい不誠実で』『好きな女は卑怯な手を使ってでも手に入れるような』男の人が大好きです」
「うんうん、これからは毎日鏡を見るたびにそれを繰り返してね『変態処女マンコ』ちゃん」
そういって再びくしゃりと乱暴に姫崎の頭をなでた。少女はどこか恍惚としたようにされるがままになっていた。
「じゃぁ、盛り上がってきたし酒を入れるか。亜矢子―、そこの棚からウィスキーを取ってよ。後グラスに氷もね」
「はい」
っと甲斐甲斐しく風紀委員長がキビキビとお酒の用意をする。未成年にこういうことをさせることはとても背徳的で気持ちがいいと蝶野は感じる。普段お高く止まっていたり、規則に厳しい女ならなおさらだ。
「はい、美園ちゃん亜矢子ちゃんから瓶を受け取ったらオレのグラスに注いでねー。女の子は男のグラスを空にしちゃダメだよ―」
ひどいステレオタイピを蝶野が少女に押し付ける。トクトクトクと姫崎美園がグラスにウィスキーを注ぐ。蝶野は遠慮無く彼女の肩に手をかける。少しだけ震えたものの姫崎は受け入れる。彼女は『強引な男が』好きなのだ。
「そっかー、美園ちゃんは許嫁がいるんだ―。
で、シタの?」
あまりの下品な言い方に理解のできない少女は小首を傾げる。
「だかーらー、えっちしたことあるのってこと」
不躾に下品な声が再度少女を問いただす。
「ありま…せん…」
「うんうんよかったよかった、でいつパコる予定なの?」
「結婚…してから…」
肩にかかっていた蝶野の腕がゆっくりと下に降りてくる。まるでナメクジが少女の白い肌の上を動くかのようにたわわに実った胸にめがけてじわりじわりとおりていく。
「そっかー、それじゃぁそれまでにオレが頂いちゃって仕方ないね―、メンゴメンゴ」
軽い口調で言い放つ教師の言葉に催眠状態にあってなお少女は抵抗しようとする。けれども、そんな姫崎の健気な抵抗も男の腕が大きめの乳房を一揉みした、その衝撃に掻き消えてしまう。
「いい、パイオツーーー。将来はオレのミルクサーバーだね、ハイ決定!あとさ、もうドクターにメスとして開発されかかってるんだから今までみたいにはいかねーよ、笑!」
コリコリと乳首をいじりながらウィスキーを口に含む。
「プハーッ、最高!女子校生にお酌してもらいながら、好き放題セクハラして楽しむ酒!これにまさる楽しみはないね。
で、美園ちゃんはオナニーはどれくらいしてるの?」
首筋に舌を這わせながら蝶野が問う。再び問いの意味がわからないというように少女は小首を傾げる。
「オナニーっていうのは、自慰、マスターベーション、一人エッチ、オマンコを一人でクチュクチュすることだよ」
「女性器に…触るのは…怖いです…」
「いいわー、こういう初な反応。オレがここに来た時はだいたいめぼしいところは塩豚のおっさんに開発されちまってたから清純派の女の子を変態ビッチに堕す楽しみはいまいちイケなかったしねー。
美園ちゃんはオレが責任持ってパコパコ誰とでもエッチできる変態ビッチに育ててあげるからねー。」
そういうと、ウィスキーを口に含むと、少女の唇に重ねる。唇越しにウィスキーが注送されて、少女がなれないアルコールの味に柳眉を逆立てる。しかし、少女の口内を侵略したのは何も酒だけではなかった。酒に緩んだ少女の口内をやや眺めの軽薄な男の舌が侵略する。そのタバコの臭いが馴染みきった舌が校内を蹂躙し、這いまわる。どうしていいのかわからない少女はされるがままに蝶野の舌を受け入れてしまう。
そうして唇を重ね合わせながら、一方で徐々に男の腕が下へ降りていく。美園は抵抗しようにも重いウィスキーのボトルを両手で持っているため抵抗できない。やがてシースルーの薄いベビードールの下にフリフリのついたショーツが見え隠れする部分へその男の腕が進入する。
少女が抵抗することができないことをいいことに遠慮無く男のチャラチャラした安っぽい指輪をはめた指が未だに男を知らない純血の花園に侵攻する。
「あれー、濡れてるんじゃないの美園ちゃん。感じちゃっった?」
「そ、そんな…ことは…」
言いづらそうに言う姫崎を横目に突然蝶野が怒鳴る。
「おい、亜矢子。オレのチンポが勃ってるのわかってんだろっ!口使えや!気が利かねぇなぁ、それでも風俗委員長かよ!」
あまりにも一方的で自分勝手な逆ギレ。しかし、ベッドの片隅で手持ち無沙汰にしていた風紀委員長の一条亜矢子はいそいそと男の股間に潜り込む。つややかなショートの黒髪が蝶野の足の間でゆっくりと上下し始める。
「ああ、美園ちゃんは怖がらなくていいよ。あと、この亜矢子ちゃんは気にしないでね。ただのオナホだから」
自己中な言葉に咥えて、チュプっと返事すら聞かずに一方的に男の方から唇を重ね合わせる。
「オレがオナニー教えてあげるからね」
そう唇を離すと共に言う。飲みかけのグラスの中身を亜矢子の頭にかけるとグラスを放り投げる。そして美園のもっていた高級なウィスキーのボトルも床に投げる。あたりには強いアルコールの匂いが立ち込めるが気にしないかのように、蝶野は美園の指に自らの指を重ねあわせる。
「まずオッパイを可愛がろうか。こういう風に美園ちゃんの卑猥なデカチチを揉みしだいて、乳首をつまんだりしよーね」
少女の腕は男の操り人形であるかのように男の重ね合わされた掌の思うがままに女性らしい乳房をこねくり回す。
「んでな、乳首が立ってくるだろ。そしたら、右手は下のほうだ。わかるか、この豆っぽいの。これがクリトリスだ。皮をムキムキしてな、親指の腹でくりくりっと強くなでてやるんだ」
「ひゃやん」
っと少女の声が漏れる。
「クリだけじゃぁ、つまんねーから穴のほうもうこういう風にクチュクチュいじりながら気持ちいい場所をさがせよ。オレの女ならオナニーもしらねーとか、マジありえね~から」
そう言いながら少女の指にクリトリスをつまませる。未だに性知識の乏しい経験のない初な姫先はそれだけのことで戸惑いながらも「ひゃあぁぁん」と軽く絶頂してしまう。
「イッたな、次からはきちんと『イク』って宣言しろよ。じゃぁ、次は練習だ。オレが見ていてやるからそこのベッドの上でオナニーしろ」
そう言いながら、蝶野は亜矢子を引き剥がすとビデオカメラをセットし始める。姫崎敗訴のは相変わらず視点の定まらない目でのろのろとベッドの中心に移動する。やはり、ゆっくりとした不明瞭な口調で「おなにーします」といったあとに教えられたとおりにオナニーし始めた。
一時間ほどして。いくども絶頂し、少女のショーツがシミで暗くなり、卑猥なシースルーのベビードールが汗で肌に張り付いた頃、
「そろそろいっかー。美園ちゃんの販売用オナニー画像も十分溜まったかな。じゃぁさ、美園ちゃん、今後は毎日朝起きた時と寝る前に絶対オナニーの練習しなよ。それからね、美園ちゃんのマジで好きな人のことを思い出した時もどっかてきとーにトイレとか行ってオナリなよ。
ああ、オレからオナニーを覚えたばかりの美園ちゃんにプレゼントしようかな」
そういいながら、蝶野の手に握られていたのは少女の携帯電話だった。キングサイズのベッドの上に座り込んでいる少女に魅せつけるように自らの男根を差し出すと少女の携帯電話がピロリロリーンっと軽薄なシャッター音を鳴らす。
「おお、オレのチンポがよく撮れてる。これで美園ちゃんもオレの女の仲間入りだね♪これからはマンズリこくときはオレのチンコの写真つかってね。あ、せっかくだからもう一つオナニーしたら太ももの所に書いてよ。一目で今日何回美園ちゃんがマンズリしたかわかるよーにね。
さて、復習です。明日から美園ちゃんはどうするんだっけ?」
ニヤニヤと普通の女性なら生理的嫌悪感を覚えるであろう笑顔で蝶野が言う。
「わたしは…朝と夜と、好きな人のことを思い出した時にオナニーします。オナニーする時は…頂いた写真を使います。オナニーした時は太ももに回数を書きます」
「うーん、上出来上出来。じゃぁ、部屋に戻って寝ていいよ。服はオレからのプレゼントね。そこに転がってるキミの下着はこっちで適当なブルセラにでも売り払っとくから忘れて大丈夫だよ」
姫崎美園はそう命令されると指示の通りふらふらとおぼつかない足取りで部屋を後にする。
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