
俺とサツキは幼馴染だ。女子バスケ部(女バス)のキャプテンで、サバサバしたサツキはいつも格好良くて好きだった。高校3年、サツキから告白されたときはすごく嬉しかった。あんまりにも嬉しかったから進学先の大学をサツキのスポーツ推薦先に合わせたほどだった。上京して隣り合ったアパートに住み始めた俺とサツキの新しい生活が今始まる。

隣り合った俺達の部屋には秘密があった。サツキには絶対言えない秘密が。俺の部屋の押入れの穴からサツキの部屋が覗けてしまうのだ。罪悪感を抱えながらも覗いてしまった俺が見たのはサツキが俺を裏切っている姿だった。しかもその相手はガラの悪い男子バスケ部のセンパイだ。まさか俺のサツキに限って…。まさか覗き見ているとは言えない俺は、少しずつ変わっていってしまうサツキを前にしてどうすればいいかわからない…。
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