悪徳の栄える町で洗脳敗北した女捜査官達ー第3章:魅力的な邪悪2

 ボクはやっぱり気になるから指名手配書の3D画像データをダウンロードして携帯端末で表示させる。ボクのベッドの上にもエリ姉のと同じ宇宙犯罪者のキモい顔が投影される。

「性犯罪ってなにやったんだろ、コイツ」

 そう思ってその醜い顔を覗き込みながらコンピューターで犯罪歴を洗う。

「惑星ゼノンで少女を拉致監禁。違法薬物で廃人化させた上に強姦。
 惑星ゼウスでは成人女性を襲って犬の記憶を書き換え、人間としての判断能力を失った相手に対して妊娠するまで犯し続けた」

 長い長い胸糞悪いリスト。それをどんどん見ていく。無意識に続きが気になる。まるで物語の続きを貪るように。

 まっ、確かにこんなキモい見た目だったらまともな人生は歩めないかな。そう思うと少しだけ哀れに感じる。

 いったいこの男の下半身はどうなっているんだろう。そうふと少女は思ってしまう。これだけ性犯罪を繰り返すんだからまともじゃないのは明らかだ。でもこの手配書に入っているデータは上半身だけで下半身はわからない。

「きっと、キモいんだろうな…」
 そう思いながらも想像してしまう。今までも捜査の過程で男の下半身は何度かみたことがあった。宇宙犯罪者でしかも性犯罪をやるようなゲスはたいてい男性器を改造している。入れ墨を入れたり、真珠を入れるどころか、触手化させているヤツもいた。

「ペニスもすさまじいんだろうな…」
 もやもやとした気分の中でイツキはガニマタハルの顔を見ながらつぶやく。

「んんっもし会ったら…ボクも拉致監禁されるのかな…」
 そんなことはありえない。たしかにボクはまだまだなところもあるけど、なんと言っても剣術ではかなりのものだと自負している。でも、卑劣な宇宙犯罪者がそういう人間を罠にかけたケースもあった。

 気がつくと無意識にボクの手は右手がまだ脱いでいなかった星川学園の制服のブラウスの上から胸をもんでいた。

「はんんっ…」
 ドキドキする。今までも一人でしたことがなかったわけじゃないけど、なんか今日はいつもと違うみたい。

 拉致監禁されて、この性犯罪者の都合のいいように改造されちゃうんだ…。そんなことを思うとなんだか背徳的な気持ちになってくる。ありえないことなのに洗脳されて犬にされてしまう自分を想像する。

「…んんっっふぅ…」
 全裸に剥かれて四つん這いで首輪をされてしまう。真っ赤な首輪だ。今までみた性犯罪者の犠牲者のイメージが重なる。こんなことに使って良い記憶じゃないのに…。

 横目でガニマタハルのブサイクな顔をみる。こんなのにいいようにされるのとかサイテーの気分だろうな。でも、洗脳されているからわからなくなって。

「ふぅ…んんっっ…ふぅん」
 クチュっとスカートをたくし上げて触れたショーツはすでに濡れれていた。

犬にされたボクはこのキモい犯罪者に頭を撫でられると嬉しくておしりを振っちゃうんだ。そしたらこのサイテー男はボクのお尻に顔を埋めてぺろぺろ舐めるんだろうな。

  指が股間に食い込む。なんかいつもより敏感なのか、妄想が普段より具体的だからかすでにショーツ越しでもわかるくらい濡れてる。

「んんっっ…ふううんっはぁっはぁんん…」
 我慢できなくてショーツを脇にずらして直接恥ずかしい場所に触れる。クチュっと垂れてくる透明で温かい液体。

「んっふはあぁぁ…は、犯罪者のことで…んふぅっこんなの…駄目なのにぃ」

 ベッドの上で尺取り虫のようにおしりを突き出した体勢で制服姿の少女が陰部を弄る。

 ドキンっと彼女の頭の中で『モナーク』が胎動する。朝食のスムージのなかに裏切ったリーが入れたものだ。それが今支配者としてインプットされている性犯罪者の情報を前に成長を始める。

「はぁはぁ…はぅんっっ…」
 ほとんど無意識に、導かれるように普段剣を握ることになれている白い指がクリトリスを潰す。ビクンッとイツキが今まで感じたことのないほどの快感の予感が彼女の体を走る。

「ふぅんっ…んんっ…ひゃぁぁっガニマタハルぅぅ…」
 ボクは想像してしまう。鬼畜のような犯罪者に支配されて敗北する自分自身の姿を。

 ドキンっと再びモナークが動く。無意識に調査官は逮捕すべき宇宙犯罪者の名前をつぶやく。しかしその口調は憎しみよりも甘いものが混じっていた。

「はぁっはぁっんんんふぅぅ…」
 そしてきっとこの最低な気色の悪い犯罪者はきっとでかいペニスでボクを犯すんだ。ボクの初めてがこんなヤツに奪われてしまう。きっとデカくて痛くて最低の気持ちなんだろうな。でもボクはまともな判断もできずに喜んじゃうんだ。

「ああっ…んはぁぁん…なんでぇ…んふぅんっ感じちゃってるぅぅ!」
 親指でゆっくりとクリトリスをくすぐりながら彼女の中指は陰裂の中に入っている。第一関節ぐらいまでいれた控えめな少女の自慰。イツキ・パーシモンはオナニーなどなれていないのだ。

 だが、今彼女の頭に浮かんでいる像は普段彼女が一人で欲望を発散させるときに想像するロマンティックなものでもなければ優しいものでもない。むしろその逆。極悪な宇宙犯罪者に洗脳されて、処女を奪われる彼女自身なのだ。捜査官が犯人に征服され、支配され、すべてを奪われる。正義が敗北し、その清浄な肢体が犯罪者に貪られるイメージなのだ。

「ダメ、怖いぃっ…んんっ犯罪者にぃぃ負けちゃうふふんっ…」

 この妄想で絶頂してしまえば禁断の快感に触れることになる。高潔な少女には妄想の中で犯罪者に敗北することにすら忌避感があった。だが少女の指使いは無意識にどんどん激しくなっていく、モナークによって埋め込まれた潜在意識に導かれて。

 ドキンっと少女の中で虫がうごめく。
「ひゃぁぁ…だめなのにぃぃ、スゴイんだぁああ!ああ、ヤバイ…」

 少女の想像の中で彼女はガニマタハルに背後からえぐられ、快感に喘いでいた。はしたなくよがり、雌犬のように腰を振っていた。

 ああ、ボクの中にガニマタハルの気持ちの悪いのが入ってくる。んんふぅっでもぉ嫌じゃない。だって洗脳されてるんだもん。飼い主のしつけは…んんはあ、犬にとっては嬉しいから…。

 すでに彼女のベッドには小さな愛液の水たまりができていた。ニチニチニチっととめどなくみだらな少女汁があふれる。

「はんっああっ…んん…だめなのにぃぃ…イイのぉぉ。ヤツのでかいのがああ…ボクの中にハマってるのぉぉぉぉ!」

 少女の肢体がベッドの上で悶える。白いシーツにシワが付き、彼女の引き締まった白い足が快感に中をける。

「はああんんんんんん!負けちゃってるのおおぉおおんん!」

 ドキンとひらめき、そしてビクンビクンビクンッと彼女の体が激しく痙攣する。 真っ白なシーツの上に滴ったみだらな少女の罪の記憶。興奮に浮き出た汗のせいで学園の制服が張り付いてエロティックだ。

 絶頂の快感にすべての勘定が塗りつぶされる。このオナニーの罪悪感も、ガニマタハルへの嫌悪感も。ただ気持ちいという感覚だけがじんわりと膣奥から全身に広がっていく。

「はぁ…はぁ…はぁ…ボク…溜まってるのかな…」
 激しい自慰行為の後にけだるい自己嫌悪を感じながら少女はそうつぶやく。彼女は自分自身の感情や体が、ましてや思考がすでにガニマタハルの毒牙にかかりつつあるなどと想像することもできない。もしこの時点で気づいていれば状況が変わったことは確かなのだが…ガニマタハルの計略の最初のサインを若き捜査官は見落としてしまう。

「んんっ…ガニマタハル♡…絶対捕まえてやるからな…」
 少女自身、みずからの呟いた言葉の中に含まれた矛盾した意味に気づくことはない。

 その直後、通信端末が震える。ああ、もう定時報告の時間か。けだるい体をおこして微かに湿った指で端末を取り上げる。普段ならチームリーダーのエリ姉が発信してるのに、今回はベリ兄だった。なんとなく違和感があるけど、まぁ大したことじゃないし…。

「あぁぁん…おおきいぃ…」
 通信をとって最初に聞こえてきたのはそんなエリ姉の声だった。どことなく艶めかしい艶っぽい声。一旦収まったほてりに再び火がつくような艶めかしい吐息。

「大丈夫かい、エリッサ」
 当然、ベリ兄が優しく聞く。
「ああ、こっちのことだ。気にしないでくれ。んちゅっ…」

 エリ姉からの状況の報告はない。普段のエリ姉らしくない感じだ。常に状況報告は最重要なのに。ボクの胸のうちで違和感が少し大きくなる。

「それでぇ、ちゅるっ…ちゅぷ…そっちの捜査に…んんふぅ…レロレロぉ~進展はあったか?…はむんっ」

 何かを舐めるような水音がする。さっきまで自慰にふけっていた後ろめたさからボクは指摘できないけど、なんとなくエッチィ感じだ。そしてそんなエリ姉の状況に気を使うこともなく発言するリーさん。普段の優しい彼女なら一言二言エリ姉に声をかけてもいいと思うんだけど…。

「わたしの方は相変わらずですわ。どこで健康診断のデータの改ざんが行われたのかわからないですわ。でも、病院ではとても良くしていただいているので明日以降も調査を継続しますわぁ。ふふ、人間の頭をコントロールする人造生物なんてすごいですわ。もっと知らないと、きっと犯人はすごい人ですから」

 専門家だからかなんだか犯罪者を褒め始めるリーさん。普段の彼女なら口が滑っても言わないと思うんだけどな。

「こら…んちゅ…そいつはぁ…ちゅるるただの犯罪者だ。じゅぷ…褒めたりするんじゃないぃ。ああ、お前のぉ長いぞ。んふぅ…すごい匂いだぁ。ああ、それにここもずっしり詰まってる。
おい、イツキ、お前の方はどうだ」

 なんだか、変な雰囲気に飲まれてしまったボクにエリ姉が話をふる。

「うん、ボクは完全下校だとかでもうインテロゲーターに帰還したよ。今日はこれからいくつか気になった点について調べるけど、詳細は今日のデイリーレポートを見て」

 そう答えたのももちろんレポートが完成していなくていろいろ気になることはあるもののまとまってないからだ。もう、犯罪者に変な気分にされてしまって一人でマスターベーションしてしまったなんて報告できないよ。

「そ、そうか。ああ、いいぞぉ。ほら、もっと気持ちよくしてやるからな」

 ありがたいことにエリ姉はなんだかこっちのことには興味なさそうに向こうでゴソゴソしている。ところどころ聞こえてくる言葉も要領を得ないし…。

「それで、僕の方だけど…」
 そして最後に心配げなベリ兄が話し始めたのをすぐにエリ姉が遮る。

「…んふぅ、こんなに垢があるぅ。ふはぁ…今、先生が綺麗にしてやるからなぁ…んっれろれろろろろ…。
 すまんベリアル今取り込んでいるからぁ…れろっ…あとでレポートで…ちゅっむちゅる…提出しておけ。じゃぁ、きるぞ。次のミーティングは3時間後だ」

 あー、エリ姉、これはあとでベリ兄に怒られるパターンだよ。なんかよくわからないけどさ、あとで一体何があったのかきちんと報告してもらえるんだよね。そう期待してボクは気が進まないながらも報告レポートを書き始めた。キーワードは『特別授業』と『パーティー』なのかな?エリ姉がきちんと情報を集めてくれてるといいけど。

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