「天音、左手をゼロに預けなさい。これから私の種を注ぐにあたって気持ちよくなれるように媚薬と排卵誘発剤をゼロに注射してもらいなさい」
相変わらず言われるがままに私の手は勝手に動いて由美子がつかみやすい位置に手を動かしてしまう。
「やめて、榊さん。正気に戻って」
そういった私の言葉はただ虚しかった。
「私は正気よ。ただグランドマスターにお使えする喜びに目覚めただけよ。あなたこそせっかくグランドマスターに子種をいただけるのに抵抗するなんて正気じゃないみたいね」
「榊由美子!あなたはそんな人じゃないでしょう?正気に戻ってよ!」
そういった私の言葉は虚しかった。
「榊由美子はいないわ。私はゼロよ。あなたは私のマスター。あなたのお世話をするのが私の存在理由」
あの気の強かった榊由美子にはありえない言葉に私は恐怖よりも気持ち悪さを感じてしまう。それなのに彼女に掴まれた私の腕は拒否することもできず、彼女の白い指にされるがままに手首を捕まれチクッと注射針が刺されたことを感じてしまう。
「マスター。あなたが偉大なグランドマスター、ドクターKの種を孕む手伝いができて嬉しいわ。さぁ、準備しましょう」
口調はいつもの由美子なのに喋っている内容が理解できないほどにおかしい。
「いや、いやぁああ…」
思わず絶望に漏れる哀れっぽい私の声。まるで自分じゃないみたいに卑屈な声。
「天音。さぁ、私の種を受け入れるために激しくその可愛らしいヴァギナを弄って準備を整えなさい。ゼロは彼女の準備を手伝うように」
そう無慈悲に冷たい命令がささやかれる。そしてまるでその命令が反響するかのように冷たい声が後ろで響く。
「はい、グランドマスター」
「いやよ!なんでそんなことをしなければいけないの!?」
そう抵抗したのも口だけで、私の手は勝手に下の方におりていく。
「やめさせて、嫌なの。アンタとセックスなんて、ひゃぁぁん!」
罵倒の言葉が口から漏れた別の音にかき消されてしまう。私の指が敏感な場所を弾いたのだ。同時に、背後から私の胸が掴まれる。
「グランドマスターに抵抗するなんて無駄よ。おとなしく従ったほうが幸せよ。ほら、こんなにも柔らかいおっぱいをご奉仕に捧げないなんてどうかしているわ」
制服の中におもむろに入れられた由美子の腕が一方的に揉みしだき、耳元で彼女なら絶対に言わないひどい言葉をささやき、ぺろりと私の耳を甘噛する。
「んはぁ…やめ…なさ…いぃ!」
私が言えるのはその程度。口を開くと言葉よりも先に艶っぽい言葉が溢れ出てきてしまう。私の弱点を知り尽くした私自身の指が親指でクリを責めながら徐々に中指を中に入れてきているから。しかも由美子のやさしくももどかしい愛撫はその手つきや手のひらの感触から自分と同年代の女子だということを否が応でも意識させられてしまう。
「んん…やめなさい…。あぁんっ、あなたは…んふぅ…そんなキャラじゃっ…はぁっ…ないでしょぉンンン」
「勝手に決めつけないでくれるかしら。私はもとからマスターの体を世話するために調整されたゼロよ。マスターこそもっと快感に素直になるべきだわ。そんなに淫らなよだれを垂らした淫乱女のくせに」
全く噛み合わない会話。会話すればするほど私の知っている由美子はいないのだと理解させられてしまう気がして辛くて仕方がない。でもその辛ささえ気を張っていないと保てない気がするほどに私は高ぶってしまっていた。
「マスターのラブジュースがこんなにグランドマスターの優秀なおチンポにかかって♡羨ましいわ」
クスクスと笑いながら耳元でささやかれる淫猥なセリフ。娼婦だってこんなに下品じゃない。
「あんっはぁぁ…か、感じてなんてないわよぉっ…んんっ!」
そう言った私の言葉がすでに否定できていなかった。
「ウ・ソ・ツ・キ。じゃぁ、これは何かしら」
そう言って彼女の指が乳首を軽く弾く。
「ひゃぁふっっんんん!」
声が出そうになって必死で噛み殺す。
「あら、我慢しちゃうのね。バレバレだけど。ホラもっとあげる」
「ひゃぁっ、ふあぁぁ、んんんん」
こらえればこらえるほどに調子に乗って私の胸の敏感な部分をつんつんっと指先で弾く由美子。その優しい快感が私の女芯を燃え上がらせる。そしてクチュクチュと音を立て続ける私の右手は各しようもないほどに私が感じてしまっていることを見せてしまっている。ヌチュヌチュと中指の第2関節まで入れた陰部がまるで自分のものではないかのように熱く燃え上がり、まるで今にも噴火しそうな火山のように震えている。
由美子の優しい指使いと自分自身の激しい指使い。これではまるで由美子の指使いで燃え上がった欲望に抗えずにオナニー狂いになってしまっているみたい。
「んんん…感じて…はぁんんん…ないわぁんん!」
そう言っている言葉はもはや抵抗するためではなく今にも抵抗心を失いそうな弱気な自分を叱咤激励するためのもの。
「あらあら、しぶとく抵抗しているつもりかしら。傍目にはグランドマスターの上にまたがってオナニーを止められない痴女ってところよ。わかってる?」
耳元にささやかれる馴染みのある声。彼女の唇が時々私の耳に触れて甘噛し、耳元に吹き付けられる息が甘い快感になってしまう。
「…あぁん…そんなことはぁ…・んん…ないぃ!」
本当ならここで皮肉の一つも帰したいところなのにとてもそんな余裕がない。
「もうすぐにでも絶頂して快感堕ちしたそうに腰が震えているのに?強がってるふりしたって意味が無いのよ」
諭すように冷静に言われるとますます苛立たしいのに、彼女の指使いのせいでそれどころではない。そして由美子が指摘したとおり認めたくないけどまるで男を誘う娼婦のように私の腰は前後に揺れてしまっていた。
「ふふ、まったくしょうがないんだから。無駄な意地っ張りが続かないようにとりあえず一回イッちゃいなさい!」
その言葉と同時に今までの焦らすような刺激の与え方とは違う激しい快感が上半身に伝えられる。由美子が私の両乳首を一気にギュッと摘んだのだ。その瞬間股間に這わされていた私の指にピュッピュッピュッっと熱いまるでお湯のようなサラサラとした液体がかかる。
「ひゃぁぁぁああっんんんんん……」
そして同時に思わず口から漏れ出してしまう恥ずかしい声。その明らかな絶頂の証拠を私は噛み殺そうとする。けれども私がなんとか口をつぐんだところで痙攣したようにドクターKの上で悶える私の体は止まらない。むき出しにされて勃起して私の股間の前に置かれたその悪い男の肉棒に絶頂した私のヴァギナからピュッピュッと吹き出した潮がかかる。
「そんなに腰をふって、エッチな液体をかけるほど天音は私の優秀な遺伝子がほしいんだね」
相変わらず穏やかで冷静。だからこそ言い知れない恐怖を感じさせる声でドクターKが言う。
「はぁ…はぁ…はぁっ…そっ、そんなわけ無いでしょ!こんな風に無理やりしないと女の子一人だけないコミュ障のくせに!」
ドクターKに向けた私の精一杯の言葉はまるで無視されたみたいだった。
「ではそろそろ天音の膣も温まって準備できたみたいだし、入れようか。キミの潮を浴びてすっかり私のペニスも熱く滾っているよ。キミの子宮に私の優秀な遺伝子をわけてあげたいってね」
そう言ってドクターKはペロリと私の頬を舐めた。彼の舌が私の体についた瞬間、ぞわぞわぞわっと全身が逆立った。いままでなんとか無視しようとしていた事実。これからこの男に抱かれるという事実が否応なく迫ってくる。同時に下半身がキュンっとしてすでに私の体が準備を整えてしまったのだと気がついてしまう。好きでもない男のためにラブジュースを分泌させ、肉をほぐし、気持ちよさを与えようとしているのだと感じてしまう。男の命令ではなく私のオンナとしての本能がそうしてしまうのだ。
「じゃぁ、天音はそのまま中腰になって。ゼロがちゃんとキミのヴァギナに私のペニスが入るように調整してくれるからゆっくりと下ろしていってね。キミと私で生命の奇跡を体験しよう」
ドクターKが浮ついた臭いセリフを言う。カップルならまだしも矯正された私は完全に実験動物扱いだ。いやっ扱いではなく完全に実験動物何だと思う。
私の腰が少しだけ高い位置に移動する。口以外は未だにこの気持ちの悪い男の言うがままだ。由美子のほっそりとして繊細そうな指が私の秘部に添えられるのを感じてしまう。大きく勃起したドクターKのペニスがすでに膨れ上がって今にも私に触れそうだ。
「じゃぁ、種付け実験を開始しようか。腰を下ろしなさい、天音」
そうドクターKが冷たい声で言い放った。ゆっくりと降りてしまう私の腰。クラスメートの指が私の陰部の微妙な位置取りを調整し、気持ち悪い男の男性器を確実に受け入れられるようにする。
「やめて!ほんとにやめてぇ!」
そういった私の声をドクターKはフフンと鼻で無視した。由美子の方も私の背後でフフっと笑った。まるで私をあざ笑うかのように。彼女はもう変わってしまったのだ。
徐々に下ろされる私の腰。そしてついに燃えるほどにほてった肉塊の先端が私のすでにぐしょぐしょに濡らされてしまって愛液を垂らしている敏感な場所に触れる。
「いやなのっにぃ…んんん!」
その否定の言葉を私自身が否定するように体が勝手にゆっくり通りてしまう。どうしようもない異物感が膣に広がる。熱くほてった肉棒がクチュクチュとしとどに濡れた私の陰部に挿入されていく。悔しいのにすでに幾度も絶頂させられたその場所はすんなりとドクターKのものを受け入れ、しかも私自身がその淫らな男の象徴を受け入れることで快感を感じ始めている。
「だめっ…はぁぁんんっ!ダメなのにぃ!」
「オンナの体とは気持ちいいものだね。男の体にフィットするようにできている。ゼロ、例のものを持ってきなさい。私と一体になったときに天音が私の助手のエスとして生まれ変われるように」
「ハイ、グランドマスター」
私の背後にいた気配が消えた。
「ひゃぁっ、ダメ、ダメダメなのおおお」
そう叫んだのは恐怖を感じたから。叫んだはずなのに私の声は小さくなってしまい、男の嗜虐心をくすぐるだけになってしまう。
「何がダメなんだい、天音」
そういった男は楽しむようにゆっくりと突き上げてくる、私の処女膜を。ギリギリと私の純血の証がこんな男の醜いものによって悲鳴を挙げさせられる。そしてドクターKが命令する。
「さぁ、天音。今からにしがみついて全力で腰を振るんだ。キミのマスターである私にすべてを捧げなさい」
「いやああああああ!」
そういった声はまたもや小さかった。命令されるがままに私の足はドクターKの腰に回され、私の腕もまるで愛しい人を抱きしめるかのように目の前の気持ち悪い男を深く抱きしめてしまう。そしてその大勢でぎゅっぎゅっと腰を下ろしす。
ビリビリっという音が聞こえた気がした。熱い液体が膣奥に広がる感覚と痛み。私の純血の証がこんな男に破られてしまったのだ。それなのに止まることのない私の体はかってに男のものを求め続ける。
「あぁぁんん、痛い痛いのにぃぃ…あぁっはぁんん!」
「いいよ、天音。キミの血を感じるよ」
そう言いながら男が私の耳を甘噛する。痛みと快感が同時に襲ってきてどうしようもない。只わかるのは下半身が熱いというだけ。
「はぁっあはぁああ…んんんふっうっ!やなのにぃぃぃ」
漏れてしまう声。そしてそれなのに相変わらず快感を貪り続けジュックジュックと憎たらしい男のものに腰を打ち付け続ける私の体。
次の瞬間背後から頭を捕まれガボッと何かを被せられた。
「えっ!?なっ、なにぃぃ!」
下半身を相変わらずうねらせ、押し付けられる快感に抗いながらそう私は言った。
「はぁ、いいよ。恐怖のあまりキミの膣が収縮しているのを感じるよ。大丈夫、それによってキミはゼロのように生まれ変わることができるんだ。絶頂とともにね」
「ふふ、マスター。今までの人格をすべて捨ててグランドマスターの助手になるじゅんびはできたかしら」
そのドクターKと由美子の言葉で私は全てを理解してしまった。由美子の人格を破壊したそれと同じ機械なのだ。
「いや、やめて!おねがいだからぁ」
ほとんど無意識的に私は懇願していた。残酷な二人が止まることはないと知りながら。
「ふふ、じゃぁさようなら、周防天音」
そう耳元で囁かれた。直後、バチバチッと電撃が頭の中で弾けた気がして大きく体がグラインドする。下半身から登ってくる快感は今までの日ではなくて、一瞬で私の思考が蒸発するほどに全身が熱くなる。
「ひゃぁぁぁぁんん!」
歯を食いしばることもなく私の口が勝手に喘ぎ始める。快感に振り落とされないようにドクターKにしがみついてしまう。股間から送られてくる圧倒的な快感は止まらなくて、私はそれに抗えない。
「ひゃぁぁんんんん、ダメダメダメダメ!やめてえええええんんんっ!」
腰を振りながら私は懇願する。さっき頭に直接快感を送り込まれたのと同様に快感によって思考がショートさせられる感覚。こみ上げてくる絶頂感。
「あんんひゃぁぁんん!ふあぁぁ!んはああああ!」
「イキそうなのかい?イキな」
「ぐあぁぁあっっぁあああああんんん!」
私が壊れる感覚。下半身に打ち込まれた熱い肉の杭に屈服してしまう感覚。もう抵抗することなんて考えられない。そんな余裕ない。
「ひゃぁぁぁんんん!イイぃ!イイぃっ!イイのおおお!」
口からはただ思った言葉だけが溢れ出ていた。ただただ流し込まれるメスの快感。
「イグうう!イッちゃうううううう!イッちゃってるうううう!」
圧倒的な快感の濁流に飲み込まれて。只目の前にある男の体にしがみつく。下半身から打ち込まれる男の圧倒的な強さに私の精神が征服されてしまう。
「あああああぁぁぁんん!」
絶叫のように響いた言葉だけが暗い室内に響いた。
天音が快感に自我を放棄してから数分後。彼女は相変わらず腰をふっていた。だが、その顔は無表情で先程までの嫌悪感はどこにもなかった。ガラス玉のように自らの主人を見つめ、その体を抱きしめて腰をふっていた。もはや彼女はドクターKのドールとかしていた。
「さぁ、キスして。深くね」
そう言われると人形と化してしまった周防天音は先程まであれほど拒絶していた男に自ら唇を重ねる。男の子のみに調整した形で腰を振り、愛しい人化のように抱きしめ、自ら男の唇に舌を割り入れ媚びるようにキスする。だが、そこにはどんな感情もない。ただ命令されたからそうするだけの人形に成り下がってしまったのだ。
あれほど活発だった彼女の瞳はもはやガラス玉のように自らのマスターを見つめるだけ。生々しく動くのは男を楽しませるために動いている性感帯だけであり、ジュルチュルルルルっと男の唾液を吸い上げている。
「んんんん、イイよ。エス。キミは最高のオモチャだ。さぁご褒美に私の優秀な種を与えよう。一生懸命育てるんだよ」
そう言うと男は周防天音だった肉体の奥深くに数十秒かけてその種を植え付けた。まるで自分の征服の証を刻むかのように。そして男が射精している間中天音の体はそのことを喜ぶように収縮し、征服者であるドクターKの肉棒に絡みつき続けていた。
「ふううう。良かったよ。じゃぁ抜いて今度は私のペニスのお掃除をしてくれ。あ、せっかくの精子が無駄にならないようにきちんとゼロに蓋をしてもらいな。
命令に従って腰を浮かせ男のものを抜く天音。抜けた瞬間背後に控えていた榊由美子だったものが極太の黒いバイブを一気にぶっ刺す。そして彼女にバイブの上から白い下着を着せた。そこには今日の日付と『種付け済み 要観察』というメモが書かれていた。それをなんの躊躇もなく着用した周防天音はそのままひざまずくような体勢でドクターKの股間のペニスに舌を這わせる。彼女自身の愛液と男のザーメンでひどく汚れて悪臭を放つその場所を丁寧に舌先でなぞり、チュッチュッと尿道口にキスする。そのガラス玉の瞳に意思はなく、ただ命令されるがままに男の最も汚い場所を綺麗にするだけのロボットが存在した。
優しく半勃起状態のドクターKの股間を握り、その竿に舌を這わせる。陰毛がチクチクと彼女の頬に触れるのにも無関心のようだった。ただ言われたとおりに動く以外今の彼女に重要なことはまったくなく、だからこそもはや周防天音はここには欠片も残っていなかった。
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