第四話:姫崎美園とチャラ男教師[日常パート1H][姫崎美園]
少しだけ遡って前日。
神坂夏織が編入手続きをした日の午後。姫崎美園も聖佳学苑の編入手続きをしていた。
学園長の塩豚という人物はあからさまに教育者に向いているようには見えませんでしたが、その後に紹介された彼女の担任だという男に比べればまだ全然マシでした。
「チーッス、担任の蝶野静思(ちょうの せいし)っす」
と軽い挨拶とともに入ってきた男は20代後半くらいでしょうか。痩せ型で髪を金髪にそめて極彩色の品のないシャツを着た男でした。近づくと胸がむかつくほどにきついタバコの臭いがします。これで長い歴史と伝統を誇る女子学園の教師とは到底信じられません。
「あー、この子が例の新しい担当の子っすか?
キミおっぱいおおきいね、いくつ?」
そしていきなり学園長の前で下品な言を聞いてきます。普通に考えればセクハラです。けれども学園長も何も言いません。そして二人の視線が共にわたしの胸に注がれていることにわたしは気がついてしまいました。
「Dだよ」
そういったのは学園長でした。事前に送ってあった健康診断のデータが彼の手元にちらっと見えます。わたしは軽くめまいを覚えながら、この空間から出て行きたい一心で言います。
「すみません、教室に案内してもらえないでしょうか」
「あー、そうだね。メンゴメンゴ。あんまり可愛い子を受け持てるもんだからオレも感動しちゃってさ」
しかし、わたしの願いすらも事態を悪化させただけでした。授業中のためか人気のない廊下を歩きながら、その下品な教師は私のおしりに手をかけてきたのです。わたしはそれを振りほどくと、
「先生、やめてください」
もしこれが潜入任務でなければとうにセイバー・ブルーになってこの変態教師を抹殺していたかもしれません。それほどまでにわたしはこの軽薄でどうしようもなく下品な男に怒りを感じていたのです。
「えー、そんな硬いこと言わないでよ。教師と生徒のスキンシップじゃないか。硬いのはオレのチンポだけで十分じゃね?」
そんなあまりにも非常識なことを言う先生にわたしはぞっとして3メートルほど距離をとりました。それからは距離をとったまま10分ほど校内を案内してもらいました。最後に授業終了のチャイムがなるとわたしの教室に案内されました。わたしが距離を取りながら先生の後を付いていくと、ひとりの女子生徒が声をかけてきました。ぱりっと制服を着こなしてとても真面目そうな人です。
「蝶野先生、生徒へのセクハラはやめてください。職員会議に訴えますよ」
そうキツイ声で先生に言う。なんだか、神坂さんみたいにかっこいいなっと思ってしまいました。
「いやー、メンゴメンゴ。もうしないから許してよ」
そう蝶野先生はあいかわらず軽薄に私に手を合わせてきます
「無視無視、あなたが噂の転校生ね。私は風紀委員長の一条亜矢子。何かあったらいつでも声をかけてください。よろしくお願いします」
そう言って手を差し出してきました。私は心細かった状況から一転してきちんとした人に会えたので差し出された手を握り返します。ただ一つ私が気がついていなかったのは私が握手している時に蝶野先生が一条風紀委員長のお尻をヤワヤワと揉んでセクハラをしていたこと。それに対して一条さんも蠱惑的に腰をふって答えていたこと。わたしはただ目の前の一条さんしか見えていませんでした。
そのあとわたしは一条さんに連れられて食堂へ行きます。お昼ごはんを一緒にたべましょうとさそって頂いたからです。食堂では調理部の女の子たちが一生懸命生徒たちをさばいていました。わたしは生徒がこんな風に学校内で働かされていていいのかなっと思いますが、一条さんは生徒の自治のためにいいことだと主張します。とりあえず、報告書にはこのことは書いて置かなければならないとメモしておきます。
昼食は一条さんおすすめのクリームシチューです。なんだか変な味がします。シーフードかなっとよくわからないうちにわたしは毒消しを入れるのをわすれてしまったことに気が付きます。すこし、不安です。
放課後は手芸部の体験入部です。元々わたしはちょっとした小物を作ったりするのが隙でしたので、手作りのティディベアであふれた手芸部の部室はとても楽しい気分でした。
その夜、事前に決めておいた通りコンピューターでお互いの報告をし終わるとわたしは急に眠気に襲われてしまいました。
第五話:無残な落書き催眠タイム[洗脳パート1H][姫崎美園]
数時間後姫崎美園は学園地下のジョーカーラボによこたわっていた。下着だけの姿でよくわからない装置につけられている。
そこに、彼女の担任である蝶野幹男が現れる。ボクサーパンツ一丁という格好だが、ここには文句をいう人物はいない。
「オレの新しいおもちゃの調子はどーよ、ドクター」
無造作にショーツに鼻をつけて臭いを楽しみながら少女の担任が問う。そう、蝶野静思、彼もジョーカーを構成する怪人だったのだ、塩豚が性欲怪人なら彼は金欲怪人。学園を運営する塩豚とは違い、学外での生徒の動きを支配して援交やヤクザとの関係を構築する役割をになっている下品な男だった。
「25%というところじゃな。何かリクエストはあるかの?」
「そだねー、こういう世間知らずの女の子って嫌いじゃないんだよね―。好きなように染められるから、とりまオレのことラブラブにしてみてよ」
「ふーむ、それは少し時間が掛かるぞい。なんせ、この娘っ子は随分お前のことを嫌っておるでの」
「おっけー、おっけー、そのほうが楽しいよ。少し落書きしてもいい?」
そういうとサインペンのキャップを外し、半裸の姫崎美園に蝶野は向き合った。
「かわいい、無邪気な寝顔だね、とりあえず今後の予定でも書くかな」
そういってまず、額に『処女マンコ』とデカデカと書く。そしてほっぺたには『蝶野先生に処女マンコをラブラブ♡えっちで捧げます(予定)』と書きつける。ブラを外してかなり大きめの胸にも左側に『蝶野先生にトキメキ中の純情ハート』と書かれ、男性器の上にハートが乗っかっている卑猥な図柄が描かれる。右胸には『ミルクサーバーに改造予定のオッパイ(予定)』と書かれる。お腹の部分には『蝶野先生ラブすぎて貢ぐため援交しちゃうおバカな女子校生姫崎美園。手コキ1,000円、フェラ5,000円、イマラチオ8,000円、エッチ15,000円、生中出しはプラス2,0000円、セイバー・ブルーでの正義のヒロインエッチ50000円』とおしながきが書かれている。女性器の上の部分には『処女喪失まであと三日(予定)』と書かれている。そして太ももには『正義のヒロインなんてちょろくね?』『おチンポに完全屈服(予定)』と書かれている。
すやすやと眠る姫崎に向かってドクター・ゲスオが特殊マイクで話しかける。
「姫崎美園、きこえているかの?」
「は、はい。だれ…?」
目をつむったまま睡眠状態の意識のない少女の唇が気だるげに動く。
「わしがだれかはどうでもよろしい。姫崎美園は蝶野静思をどう思っておるのかの?」
「…ち、蝶野先生は…気持ち悪い…です。教育者の…資格がない…と思います」
ドクター・ゲスオが蝶野に目配せする。
「ほんとうにそうかの?姫崎美園は正義のヒロインなのに先生を偏見で見ているんじゃないかの?素直に先生を受け入れなさい」
強い口調で老人がマイクを通じて少女に強い口調で命令する。
「素直に…受け入れる…」
「そうじゃ、素直に受け入れろ」
「素直に蝶野静思を受け入れろ」
「…素直に…蝶野静思を…受け入れる…」
「ほれ、素直に尊敬する蝶野静思を受け入れろ」
「……素直に……尊敬する…蝶野静思を…受け入れる……」
単調な少女に対する条件付けに飽きてきたのかあくびしながら蝶野が言う。
「じゃぁ、ドクター、終わったらオレの部屋に送ってよ」
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